大阪府八尾市にて外壁塗装・屋根塗装・ベランダ防水塗装
2019年7月12日
Before


After


ご依頼のきっかけ・ご提案内容
大阪府八尾市にて、外壁塗装のご相談をいただきました。
築20年ほどのご住宅で、外壁にチョーキング現象(触れると白い粉が手に付く症状)が発生していることに気づき、「そろそろ塗り替えの時期かもしれない」とお問い合わせくださいました。
現地調査の結果、外壁は紫外線や雨風の影響によって褪色が進み、全体に劣化のサインが見受けられました。また、屋根の状態も心配とのことで調査を行ったところ、セメントを主成分とする「モニエル瓦」が使用されており、こちらも防水性の低下や苔の繁殖が確認されました。
さらに、ベランダの天井付近には雨染みや塗膜の剥がれが発生しており、雨漏りリスクが高まっている状態でした。そこで今回は、外壁塗装・屋根塗装・ベランダ防水の3点をまとめてご提案し、施工させていただく運びとなりました。
高圧洗浄
まずは高圧洗浄により、外壁と屋根の洗浄を行います。
外壁塗装工事に使用される高圧洗浄は150Mpa以上のもので、人間のカラダの箇所によっては貫通してしまう可能性もあるほど強い圧力にて洗浄しています。(家庭用の高圧洗浄機は8~10Mpa程度です)
そのためほぼ落ちない汚れはありませんが、それでも落ちない場合は塗装前にケレン作業を行ってから塗装を行います。
クラック補修・各所養生
写真のような外壁のヒビ割れをクラックと呼び、細いヒビ割れ(正確には幅0.3㎜以下、深さ4㎜以下)は髪の毛のように見えるのでヘアークラックと呼ばれます。
「小さなヒビ割れなら放置してても大丈夫じゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、決して放置してはいけません。
ヒビ割れや塗装剥がれなどが発生していると、その箇所から雨水が建物内部へ侵入し、雨漏りを引き起こす恐れがあります。
そのような事態にならないために、外壁塗装を行う際は、まず劣化箇所の補修工事を行います。
クラックのシーリング補修作業は、将来的に雨漏りが発生するリスクを大幅に軽減させる非常に重要な作業です。
また養生作業も、地味な作業に見えますが、綺麗な仕上がりに直結する重要な作業です。
池本塗装では、細かな作業一つひとつも一切妥協せず、常に完璧な塗装を目指します。
屋根・外壁〜下塗り〜
外壁・屋根の下塗り作業を行います。下塗り作業は塗装の仕上がりに大きく関わっている非常に大事な工程です。
外壁に使用する塗料は菊水化学工業株式会社の「ソフトリカバリー」です。
昨今では遮熱や紫外線などを防ぐ塗料が数多く販売されています。
お客様の生活環境、悩み事、ご要望があれば、それにピッタリの塗料をご提案させて頂きます。
外壁塗装を行うことにより、景観だけではなく生活環境も向上させるように努めます。
屋根塗装の下塗りには乾式コンクリート瓦(モニエル瓦など)の塗り替えに最適なオリエンタル塗料工業株式会社の「マイティーシリコン」を選考致しました。
外壁・屋根〜中塗り〜
外壁と屋根の中塗り作業です。
外壁の中塗りには菊水化学工業株式会社の「水系ファインコートシリコン」を使用します。
耐候性、耐久性に優れた水系シリコン塗料です。お客様のご希望でクリーム色で施工させて頂きました。
前回は色鮮やかな深緑のカラーでしたが、劣化した際に褪色箇所が汚く見えてしまうため、今回は褪色の目立たないクリーム色を選ばれました。
中塗りには基本的に上塗りと同じ塗料を使用します。塗装工事のほとんどはこの下塗り、中塗り、上塗りの計3回塗りを行います。
塗装する下地の状態によっては下塗りを2回行う、計4回塗りや、今回のモニエル瓦の塗装のように上塗り2回だけを行う場合もあります。
その時の下地の状態や、材質に合わせ最大限のパフォーマンスが発揮されるよう心がけています。
なかには、こちらの中塗りを飛ばして施工されるケースも未だにあると言われています。
一見仕上がり時点では中塗りをしたかどうかはわかりづらいのですが、中塗りを行わないと劣化が早まり、塗膜がボロボロと剥がれてきたりヒビ割れが発生します。
見積もりが安すぎる場合や塗装して数年で劣化が発生する場合は、こちらの中塗り作業を省かれている可能性があるため要注意です。
屋根塗装の仕上げ
細部まで均一に塗装を行い、これにて屋根塗装は完了です。
使用塗料にもよりますが、屋根塗装後は10~15年の耐久性があります。
屋根はお客様から見えないことが多い箇所ですので、しっかりと丁寧に施工する業者を選ぶようにしてください。
ベランダ防水〜プライマー〜
続いては、ベランダの防水塗装に取り掛かります。
まずはプライマー塗装を行います。最初の工程である下塗りのことをプライマーと言います。下塗りは中塗りや上塗りなどの仕上げ塗料との密着性を高める役割などをもっており、塗装工程の中でも大切な役割を担っています。
また下塗りにはシーラーやフィラーと呼ばれるものもあります。主な役割や使用方法は同じですが塗装する際の建材によって使い分けを行っています。
使用するプライマーはアトミクス株式会社の「ベストシーラーk」です。
ベランダ防水〜中塗り〜
ベランダ防水の中塗り作業です。
使用する塗料はアトミクス株式会社の「アトレーヌ水性防水材」です。コンクリートやモルタルを漏水、劣化から守る防水塗料で、こちらが防水層の役割を担っています。
ベランダ防水〜トップコート〜
最後にトップコートを行います。
トップコートとは、防水層の表面に塗装されているもので、紫外線から防水層を保護する役割があります。
トップコート自体に防水機能はなく、トップコートを塗装する目的はトップコートの下にある防水層を保護することです。水の浸入を防ぐ機能を果たしているのは、トップコートではなく防水層になります。
使用する塗料はアトミクス株式会社の「アトレーヌ水性トップSG」です。
これにて、ベランダ防水は完了です。
ベランダ床の塗装
続いてはベランダ床の塗装です。脆弱な塗膜は全てケレン作業を行ってから浸透性プライマーにて塗装を行いました。
プライマーの後は外壁同様、複数回の重ね塗りにより施工が続きます。
経年などにより外壁や防水にヒビが生じると、徐々に内部に水が浸透します。その結果塗膜は膨れてしまい、ひび割れなどの症状が起きます。
また内部に水が浸透し始めると劣化スピードは高まり、木部箇所などは瞬く間に腐食して取り換えが必要になってしまう場合もあります。
症状がひどくなる前に、適正な周期で塗装のメンテナンスを行うことが何より大切です。
外壁塗装〜上塗り〜
上塗りは仕上げの要素が大きく、仕上げにムラがないように塗膜を均一にすることを意識して施工を行います。
中塗りと同じ色で塗装を行うことが多いため、塗り漏れがないように注意する必要もあります。
※一つの工夫として、中塗りに使う塗料を、上塗りの色から少しだけ変えることで上塗りの際の塗り漏れがないようにする場合もあります。
完工
外壁塗装も終え、これにて完工です。
担当者のコメント
今回の工事では、外壁・屋根・ベランダの全体的なメンテナンスをご依頼いただきました。いずれも経年劣化が進んでおり、機能面・見た目の両方でしっかりと回復させる必要がありました。
まずは高圧洗浄で外壁・屋根の汚れや苔を徹底的に除去し、クラック(ひび割れ)補修や養生などの下準備を丁寧に行いました。塗装工程では、外壁には菊水化学工業の「水系ファインコートシリコン」、屋根にはモニエル瓦専用の「マイティーシリコン」を使用。いずれも高耐候・高遮熱性能を持つ塗料で、美しさと快適性を長期間維持できる仕様です。
ベランダ防水では、アトミクス製の下塗り・中塗り・トップコート材を使用し、建物内部への雨水の侵入を防ぐ防水層をしっかりと形成しました。塗膜の膨れやひび割れといったトラブルを未然に防ぐため、細部まで丁寧に仕上げています。
今回のように外壁・屋根・ベランダを一括でメンテナンスすることで、足場費用の節約にもつながり、今後のメンテナンスサイクルも揃えることができます。大掛かりな修繕が必要になる前に、定期的な塗装でお住まいを長持ちさせましょう。
池本塗装では、初めての塗装工事でも安心して任せていただけるよう、代表の私・池本がすべての工程に責任を持って対応いたします。ご不安やご質問があれば、どんなことでも遠慮なくお尋ねください。
現場住所 | 大阪府八尾市 |
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施工内容 | 外壁塗装・屋根塗装・ベランダ防水 |
施工箇所詳細 | 外壁・屋根・ベランダ |
施工期間 | 約1ヶ月 |
外壁使用塗料・塗料色(下塗り) | ソフトリカバリー |
外壁使用塗料・塗料色(上塗り) | 水系ファインコートシリコン |
屋根使用塗料・塗料色(下塗り) | マイティーシリコン |
屋根使用塗料・塗料色(上塗り) | マイティーシリコン |
工事金額 |