大阪府八尾市にて外壁塗装(外壁・屋根・付帯部)
2018年11月13日
Before
After
ご依頼のきっかけ
大阪府八尾市にて、外壁塗装と屋根塗装のご依頼を頂きました。
築10年以上の戸建てで、外壁はサイディングのご住宅です。
外壁のシーリングが目で見て分かるほど剥がれてきており、劣化の心配からご相談を頂きました。
現地調査をさせて頂いたところ経年劣化による亀裂が発生しており、下地である青いシールが見える程シーリングの劣化が見受けられます。
立地環境によって傷み具合が変わってきますが、シーリングの耐久年数は5年〜10年と言われています。
外壁のシーリングにひび割れや剥がれた箇所があると、その箇所から雨水が侵入し続けるため少しづつ外壁材にも雨水が侵み込むようになります。その結果、外壁材の腐食が進むだけでなく雨水が家の内部まで入り込む恐れがあります。雨漏りだけでなく、カビやシロアリの繁殖など様々なリスクにも繋がってきます。
シーリングの劣化もそうですが外壁にも汚れが目立ってきていたため、外壁塗装のご依頼も頂きました。
外壁塗装の塗料は耐候性、遮熱性に優れたアステックペイントの「シリコン revo1000ir」をご提案させて頂き、付帯部も含めて施工させて頂く運びとなりました。
また、外壁の劣化状態から見て屋根材の劣化も心配でしたので、屋根の点検もさせて頂きました。
屋根材はスレート屋根で、一度も塗装メンテナンスを行っていませんでした。長年の汚れは勿論のこと、初期塗装は経年劣化により防水性能が低下しており、苔の繁殖が見受けられます。
スレート屋根は主成分がセメントなため、屋根材そのものに防水性能は無く塗装によるメンテナンスが必要です。
苔の繁殖は防水機能が低下し、雨水が滲み込んでいる症状の一つです。お客様にその旨をお伝えし、外壁塗装と一緒に屋根塗装もご提案させて頂き、今回は、外壁塗装・屋根塗装のセットで施工させて頂く運びとなりました。
施工前の様子(シーリング)
こちらが施工前の様子です。
ご覧頂いたとおりシーリングには亀裂や剥がれが見受けられ、一部では青い下地まで露出した状態です。
シーリングは地震などによる揺れの衝撃を緩和する役割や防水におけるとても大切な役割を果たします。
また外壁より比較的劣化も早いため、塗装工事を行う際はこのシーリング工事も同時に行うことが多いです。
今回は、シーリング の打ち替えを行います。
既存のシーリングを取り除き、新調したシーリングを補充します。
写真の通り、外壁や冊子に沿わせるようにカッターを入れ、古いシーリングが残らないように撤去しています。
シーリング 打ち替え
シーリングを施工する際は両サイドに養生テープを貼りプライマーを塗布していきます。この時、刷毛を目地に垂直にあてると外壁サイディングの端部にプライマーがしっかり塗布出来ていない場合がありますので、写真のように少し角度をつけて両サイド塗るようにしています。
シーリングを奥までしっかり充填していきます。
今回使用するシーリング剤はコニシ株式会社の「ボンド 変成シリコンコーク クリヤー」です。
サッシ回り、サイディング外壁目地をすべて打ち替えました。
ケレン作業
続けて、鉄部のケレン作業に取り掛かります。
鉄部及び塩ビ部分の付着物の除去、そして目荒らしを行っています。
目荒しとは塗装を行う表面に細かな傷をつけることで下地と塗料との密着性を向上させる工法です。
外壁塗装工事は、いくら良い塗料を使用していても施工自体が悪いと塗料の機能低下や劣化が早まるなど、不具合が発生します。ケレン作業一つにとっても重要な役割があり、丁寧な施工が必要です。
高圧洗浄
高圧洗浄を行います。
これにより塗装する屋根と外壁の汚れを落とします。
こちらが屋根の洗浄にて流れてきた汚れです。やはり長年の汚れが蓄積しています。
高圧洗浄により、既存の汚れを落とすことで外壁と塗料の付着力が高まる上に、ムラなく均一に塗装を施すことができます。
外壁箇所も続けて洗浄します。
洗浄後の様子です。光が反射するほど綺麗になりました。
しっかりと既存の汚れを取った後、塗装作業に取り掛かります。
鉄部の錆止め塗装
スレート屋根の棟部分は金属素材が使われているものがほとんどの為、塗装工事の際にはこの箇所も施工することが多いです。
棟の板金カバーに錆止め塗料を塗装していきます。
使用する錆止め塗料は関西ペイントの「スーパーザウルス」です。
スーパーザウルスは抜群の素地浸透性を持ち、高い防錆力を持っています。旧来のエポキシ樹脂塗料に比べると剥がれにくい塗料で、下塗り材が長持ちするため、その上の塗膜も耐久性が上がりやすくなります。
続けて、シャッターの塗装を行います。
シャッターは必ず吹付け塗装で施工します。
刷毛やローラーなどで塗装すると塗料が乗りすぎる原因になり、塗料がシャッターの隙間などに入ってしまうことで、シャッターが動かなくなるケースがあるためです。
吹付けで施工するとムラなく、均一に塗装できることも大きなメリットの一つです。
鉄部の塗装は「錆止め」の塗料で塗装を施すことが大切です。
鉄部は特性上、経年するとどうしても錆が発生してしまいます。
しかしこのように錆止めの塗料で塗装することにより、寿命を延ばしたり、意匠性の向上が可能です。
池本塗装では箇所によって、適正な塗料で塗装を施します。
塗料の種類についてもお客様のご希望に寄り添い、しっかりとご提案させて頂きます。
屋根塗装(下塗り)
今回使用する下塗り塗料はアステックペイントが製造・販売を行っている、遮熱塗料の「サーモテックシーラー」です。
遮熱塗料は大変人気の塗料です。
また少し専門的な話になりますが、今回の塗料は「2液混合型」を使用しています。
塗料は「1液混合型」と「2液混合型」とあり、1液は既に完成した塗料なので使いやすく、2液は塗料液と硬化剤を混合して使用し、決められた混合率で重量計で計測して作るためひと手間必要になります。
分量を間違えると硬化不良やプライマーとしての本来の性能が十分発揮されない事になりますので、分量の確認、計量、撹拌を確実に行います。
どちらが良いとは一概に言えませんが、2液は混合した後塗料の硬化反応が進みます。
塗料によってスピードは異なりますが、可使時間が設定されておりその間に塗料を使い切ります。
言い換えれば硬化反応が2液は早いので、乾燥後の初期段階は2液の方が優れています。
1液の方も最近は性能も高いものの多く販売されており、一概にどちらが良いとは言えません。
池本塗装ではお客様のご都合やご希望に沿った提案を心掛けていますので、何でもご相談ください。
お客様にピッタリの施工をご提案させて頂きます。
縁切り施工
縁切りとは、スレート屋根材同士の隙間を故意的に作ることです。
スレート屋根は塗料でそれぞれのスレートが引っ付いてしまうと通気性が悪くなり更には毛細管現象が発生し水分を吸い上げていくような事にもなります。
せっかく屋根塗装を行っても、この施工を行わないと雨水が溜まってしまい、雨漏りをしてしまう可能性があります。
写真のように、縁切りはタスペーサーと言う材料でスレートの間に差し込む事で理想的なスレート同士の隙間を確保します。
当たり前のことですが、塗装職人として建物、材料の役割や意味をしっかりと把握した上で一つひとつの施工を行います。
屋根塗装(中塗り)
屋根の上塗り一回目(中塗り)です。
使用する塗料はアステックペイントの「スーパーシャネツサーモSi」です。
こちらも高い遮熱性を持っており色褪せしにくく、美観を長期間保持する、高機能の屋根用シリコン樹脂塗料です。
屋根塗装(上塗り)
プライマー、中塗り、上塗りと3回塗る事で耐候性、遮熱効果、綺麗な塗装表面が満たされます。
屋根の上塗りが完了したため、屋根はこれにて完工となります。
外壁塗装(下塗り)
今回のご住宅のサイディングはタイル調になっているため、一方向ではなく縦、横と転がして塗り残しがないようにします。
透明のシーラーなので一見わかりにくですが、塗布されたところは少し艶が出るので目視でもすぐに見分けがつきます。
外壁の下塗り塗料はアステックペイントの「エクセルエポシーラー」を使用致しました。
外壁塗装(中塗り)
下塗りと同様に、一方向へ転がすと目地の塗り残しが出来る為縦横転がしながら施工します。
使用する塗料はアステックペイントの「シリコンrevo1000-ir」です。
優れた耐候性と遮熱性を兼ね揃えており、シリコンREVO1000-irの耐用年数は約13~16年程度です。
一般的なシリコン塗料と比較すると約3倍ものシリコン成分が含まれているので、他シリコン塗料よりも高耐久なのが特徴です。
外壁の塗装は基本的に三度塗りです。
下塗りにて塗膜の下地を形成し、中塗りにてさらに塗膜を強化する。そして上塗りにて中塗りで生じたムラなどを均一にそろえて綺麗に仕上げを行うイメージです。
外壁塗装(上塗り)
続けて、外壁の上塗りです。
上塗りは、外壁塗装の基本である三度塗りの最後の施工ため、仕上げの意味合いもあります。
塗り継ぎのタイミングや艶ムラなどにならないように注意しながら施工します。
塗装は経験からしかわからない、塗料の乾き具合の状態などから中塗り、上塗りを施す最も適したタイミングなどがあります。それらをしっかり見極めた上で、良い施工ができるように進めていきます。
これにて、外壁塗装は完了です。
シャッター塗装(上塗り)
吹き付けによるシャッター塗装を行います。
仕上げ塗料にはアステックペイントの「マックスシールド1500Si JY」を選考致しました。
これにより、耐候性は勿論のこと光沢感のある美しい仕上がりを得られます。
完工
シャッターの塗装を終え、これにて完工です。
工事後に得られる効果
今回の工事により、シーリングは新調され外壁の耐久性が向上致しました。外壁材の劣化や雨漏りの心配も無くなり
意匠性が高まりました。また、外壁塗装と屋根塗装をまとめて工事を行うことにより、足場費用の削減、住宅の長持ちに繋がりました。シーリングは寿命が短く、定期的なメンテナンスが必要です。シーリングはあまり見る機会が無い箇所ですが、お客様でも目視にて確認できる箇所でもあります。外壁材の劣化や雨漏りにも繋がる恐れがあるため、この機会に是非、シーリングの点検を心がけて頂きたいです。
大阪府八尾市にて外壁塗装をご検討の際は是非、池本塗装にお任せ下さい!
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現場住所 | 大阪府八尾市 |
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施工内容 | 外壁塗装・屋根塗装・付帯部塗装 |
施工箇所詳細 | 外壁・屋根・雨戸・シャッター |
施工期間 | 約2周間 |
外壁使用塗料・塗料色(下塗り) | エクセルエポシーラー |
外壁使用塗料・塗料色(上塗り) | シリコン revo1000ir |
屋根使用塗料・塗料色(下塗り) | サーモテックシーラー |
屋根使用塗料・塗料色(上塗り) | スーパーシャネツサーモSi |
工事金額 |