八尾市にて外壁塗装・屋根塗装〈雨漏りからの塗装メンテナンス〉
2020年11月14日
Before
After
ご依頼のきっかけ
大阪府八尾市の戸建て住宅にて雨漏りが生じているとのお問い合わせを頂きました。
現地調査にお伺いさせて頂いたのですが、お客様の見解では「ベランダから雨漏りが発生している」とのことでした。
早速、お客様と一緒にベランダを拝見させて頂きましたが、弊社の過去の雨漏り修理の経験上、ベランダからの雨漏りの特徴は見受けられませんでした。ベランダの屋根にもそのような痕跡はありません。
もしベランダが雨漏りの原因であれば、ベランダの劣化が見受けられるはずです。
・ベランダ塗装のひび割れ、剥がれ
・ベランダ下の雨染み
・苔やカビの繁殖など
しかし、雨漏りが発生するまでの劣化が見当たりません。
雨漏りが生じていることは間違いないので、他の箇所の調査も行います。
家の構造から、屋根が原因である可能性もあるためこちらも調査をさせて頂きました。
屋根を拝見させて頂いたところ、苔や藻、クラックなどの経年劣化が見受けられました。
築25年だそうですが、一度も塗装などのメンテナンスはされていないとのことです。
そして雨漏りの原因になっていそうな箇所が見つかりました。
大屋根と、一段下がった屋根の壁際に苔や藻が繁殖しており、雨水が集中している可能性が高いことが見受けられます。
お客様にその旨をお伝えし、お客様の見解されていたベランダ部分は勿論のこと、こちらの屋根の箇所も散水調査をさせて頂く運びとなりました。
散水調査
まずは、ベランダ部分の散水調査です。
やはりベランダに散水しても雨漏りは起きませんでした。
そして屋根の箇所も散水させて頂いたところ、水が垂れてきました。
雨漏りの原因がはっきりとわかりました。
先ほどの大屋根から一段下がった屋根の外壁に面した箇所です。
外壁の下地材が見えており、ここから雨水が侵入したことによる雨漏りと発覚致しました。
丁度、位置関係がベランダの屋根の上辺りになっておりお客様もベランダが原因だと錯覚してしまったのです。
ご提案内容
雨漏り箇所の修繕は当然ですが、屋根や外壁の防水機能が低下した状態では再度、雨漏りが引き起こされる可能性があります。
今回の雨漏り箇所も屋根材の塗装が劣化したことで雨水の流れが悪くなり、軒樋に上手く排水されなかった事が原因です。
足場費用や今後のメンテナンスなど長期的にみて屋根塗装、外壁塗装と雨漏り箇所の修繕をまとめて行うほうがお得になり、ご住宅の長持ちに繋がります。
お客様からは当初、ベランダ屋根の交換とベランダ防水のみを希望されておりましたがベランダの屋根の交換は必要なく、ベランダに関しても簡易的な防水だけで問題ありませんでした。
池本塗装では、「費用を掛ける価値のある箇所・掛ける必要のない箇所・費用を掛けずについでに直せる箇所」などお客様のニーズに答えつつ、費用対効果が最も高くなるように提案させて頂いております。
そのため、今回は【屋根塗装・外壁塗装・雨漏り箇所の修繕・ベランダ防水】をご提案させて頂きました。
高圧洗浄
まずは洗浄作業から行います。
塗装に欠かせないのがこちらの高圧洗浄の工程です。
屋根・外壁に付着したカビ・苔・汚れなどを落とします。
塗料の密着性に関わってくるため、高圧洗浄を正しく行わなければ塗料が屋根・外壁に密着できず塗膜の劣化が早くなります。その結果、塗装したはずの塗膜が剥がれ落ち、雨水も適正に弾くことができません。せっかくの塗装工事が台無しです。
御覧頂いた通り、洗浄を行った箇所と行っていない箇所では綺麗さに雲泥の差があります。
塗装は「どのような塗料で塗るのか?」はもちろん大切ですが、「どう塗るのか?」も非常に重要です。
池本塗装ではお客様に常に最善の塗装工事を提供するために、日々精進させて頂いております。
▷塗装業者選びは技術力だけではダメ?信頼できる業者選びの5つのポイント
<雨漏り箇所の修繕>
下地の木材が見えていた箇所をコーキング剤で埋めて修繕します。
<板金釘打込み作業>
棟板金の釘に浮きが見受けられたため、塗装前に打ち込みを行っておきます。
<各鉄部ケレン>
各鉄部のケレン作業を行います(棟・シャッター・雨戸・庇)
ケレン作業とは主に鉄部箇所に行う下地調整のことを指します。その目的は塗装を下地と密着させるために異物やサビを取り除いたり、表面を清掃すること、もしくは場合によってはあえて表面を荒らして塗料がのりやすくするといったことを目的に行います。
<鉄部錆止め〜下塗り〜>
棟板金と、庇(ひさし)の下塗りを行います。
サビ止め塗料の下塗り塗料には「関西ペイントのザウルスⅡ」を選考致しました。
<屋根の下塗り作業>
続けて、屋根塗装の下塗りを行います。
使用する下塗り塗料はアステックペイントの「スーパーシャネツサーモSi」です。
優れた遮熱性能を持つシリコン樹脂塗料です。屋根から伝わってくる熱は室内環境に大きく左右されるため、遮熱塗料を使用することで屋根からの熱を遮ってくれます。夏場など暑い時期には室内の温度を適温に保ちやすくなり、節電効果にも繋がります。
下塗りには、上塗りの塗料を密着させる接着剤の役割を担っています。下塗りを丁寧に行うことで色ムラや、耐久性の低下を防ぎます。
屋根材の劣化が酷く、補強と密着のため2回下塗りを行います。屋根材が劣化していると塗料を吸い込みすぎて上塗り塗料に艶が生まれない場合があります。
その時の状態を見極ながら、最大限のパフォーマンスになるように心がけています。
<クラック補修作業>
続いては、外壁塗装の工程に取り掛かります。
まず外壁にできたひび割れや亀裂「クラック」の補修作業に入ります。
外壁に発生するクラックには主に4種類存在します。
・ヘアークラック
髪の毛のように細長くできたヒビ割れで、0.3mm以下のひびを指します。
主に塗膜の経年劣化などによって発生しますが、すぐに外壁材や住宅内部へ影響することはほとんどありません。
池本塗装ではヘアークラックの際は、下地調整機能のあるアステックペイントの「ホワイトフィラーAii」を使用するなど、状況に応じて使い分けています。
・構造クラック
構造クラックとは、地震などによって外部から住宅に力が加わることで起こるひび割れや、建物の構造に欠陥などがあり引き起こる亀裂など、様々な要因があります。構造クラックはひび割れが外壁の下地にまで及んでいる可能性が高く、住宅内部まで損傷が広まっていたり、倒壊や雨漏りが発生する恐れがあります。できるだけ早い補修が必要な状態です。
・乾燥クラック
・縁切クラック
<外壁下塗り>
外壁の下塗り工程です。使用する塗料は菊水化学工業株式会社の「ソフトリカバリー」です。
下塗り作業は塗装作業において非常に重要な工程です。
先ほども上述させて頂いたとおり、下塗りには、上塗りの塗料を密着させる接着剤の役割を担っています。下塗りを丁寧に行うことで色ムラや、耐久性の低下を防ぎます。つまり、下塗りが塗装全体の仕上がりを決めるといっても過言ではありません。
塗料の選考から下塗りを行う塗装面の凹凸具合に合わせて、使用する道具を変更します。
基本的にはサイディングなどに使用する「シーラー」には13mmのローラーを使用し、モルタルなどの外壁に使用する「フィラー」には20mmのローラーを使用します。
余談ですが、近年ではサイディングにも塗れるフィラーも存在します。
下塗り材は用途に応じて使い分け、外壁の材質によって異なる知識が必要になります。
<屋根中塗り作業>
続いては、屋根の中塗り作業です。中塗りと上塗りでは同じ塗料を使用します。
今回の屋根は下塗り2回、中塗り、上塗り、の計4回の塗装です。
使用する塗料はアステックペイントの「シリコンREVO1000IR」です。
シリコン革命でおなじみの建物を永く美しく保つために製造された、耐候性、低汚染性、遮熱性に優れたシリコン塗料です。
<雨漏り箇所の補修>
今回の雨漏りの原因になった箇所は屋根の構造上、雨水が集中しやすくなっていたため再発防止用に板金で雨水の流れを堰き止めるように致しました。
<屋根の上塗り>
屋根の上塗り塗装です。
棟板金の上塗り塗装も同時に行います。棟板金には関西ペイントの「Mシリコン」を使用致しました。
雨漏り再発防止用の板金にも塗装を行い、屋根塗装はこれにて完了です。
<外壁中塗り〜上塗り>
中塗り〜上塗りまで行います。
使用する塗料は屋根塗装と同じくアステックペイントの「シリコンREVO1000IR」です。
外壁塗装はこれにて完了です。
<雨戸、シャッター錆止め塗装~下塗り~>
雨戸、シャッターは吹き付け塗装で、錆止めを塗布していきます。
今回の吹き付けにはエアーコートガンを使用致します。お隣のご住宅が近く、飛散防止のため道具を使い分けて施工致しました。使用塗料は「関西ペイントのザウルスⅡ」です。
なかには、刷毛を使って施工される場合もありますが、池本塗装では基本的にシャッターは吹き付け塗装を行っています。刷毛での塗装と比べて吹き付けはより均一に、綺麗に仕上げることができ、無駄なところに塗料が入っていかないためです。沢山、塗ることが正しいわけではなく、均一に無駄なく塗ることが大切です。
刷毛で塗装を行うと場合によっては塗膜が厚くなりシャッターが開かなくなる恐れがでてきます。
<雨戸、シャッター吹き付け~上塗り~>
続いて、上塗りも同じく吹き付けていきます。
これにて雨戸、シャッターの吹き付け塗装が完了です。
引き続きベランダ防水のプライマー作業です。
プライマーは最初に塗る塗料のことです。
<ベランダ施工前>
続いて、ベランダ防水です。
25年経ってはいますが、大きな劣化までは見受けられないため簡易的な防水塗装を行います。
まずはプライマー(下地)を塗っていきます。
<ベランダ防水プライマー(下塗り)>
こちらのご住宅のベランダはコンクリートのためアトミクス株式会社の「ベストシーラーk」を使用致しました。外壁や屋根の塗装と同様、次に塗る防水材と下地の接着剤の役割を担っています。細部も刷毛で丁寧に塗布していきます。
防水工事は経験や職人の腕が出る仕事です。細心の注意を払って作業を進めてまいります。
<ベランダ防水(中塗り)>
防水材の中塗りを行います。使用する塗料はアトミクス株式会社の「アトレーヌ水性防水材」です。
しっかりと防水効果が得られるように厚みを作ります。
<ベランダ防水トップコート(上塗り)>
最後にトップコート(表面保護の塗装)を行います。使用塗料はアトミクス株式会社の「アトレーヌ水性トップSG遮熱グレー」です。
これにより紫外線などによる防水層の劣化を防ぎ、防水機能を長く保たせます。ベランダ防水には種類も多種あります。
費用や維持したい期間など合わせてご提案できますので、お気軽にご相談ください。
これにて、全ての塗装工事が完工です。
<最終チェック>
完工後に散水点検を行い、雨漏り箇所の最終チェックを行います。
無事、雨漏りは解消され雨水も上手く雨樋に流れるようになりました。
<完工>
足場解体・掃除・確認を行い完工になります。
<工事後に得られる効果>
今回の工事により無事、雨漏りは解消され、屋根、外壁、ベランダの塗装工事により、防水性が向上致しました。
一口に雨漏り修理といっても、雨の量、降ってる時間、降ってからの雨漏りするまでの時間、雨漏り修繕の有無などありとあらゆるものを聞かせて頂き、それをもとに、自身の経験を含めて場所の特定を行います。
お客様の見解ではベランダが原因となっていましたが、実際にはベランダの屋根などには影響が無く、そのままベランダ防水やベランダ屋根の工事を行っていれば雨漏りは解消されることはありませんでした。
雨漏り箇所を修理するだけであれば工事費用を抑える事も可能でしたが、雨漏りが引き起こされる要因には屋根塗装や外壁塗装の劣化が含まれます。
上述させて頂いたとおり、池本塗装では、「費用を掛ける価値のある箇所・掛ける必要のない箇所・費用を掛けずについでに直せる箇所」などお客様のニーズに答えつつ、費用対効果が最も高くなるように提案させて頂いております。数々の賞を頂いてきましたが、全てはお客様のニーズに最大限応えられるための知識と技術を身につけるためです。
大阪府八尾市にて外壁・屋根塗装をご検討の際は、是非、池本塗装にお任せください。
<関連記事>
現場住所 | 大阪府八尾市 |
---|---|
施工内容 | 外壁塗装・屋根塗装・付帯部塗装・雨漏り修理・ベランダ防水 |
施工箇所詳細 | 外壁・屋根・雨戸・シャッター・ベランダ |
施工期間 | 約1ヶ月 |
外壁使用塗料・塗料色(下塗り) | ソフトリカバリー |
外壁使用塗料・塗料色(上塗り) | アステックシリコンREVO1000IR |
屋根使用塗料・塗料色(下塗り) | スーパーシャネツサーモSi |
屋根使用塗料・塗料色(上塗り) | アステックシリコンREVO1000IR |
工事金額 |