八尾市にて外壁塗装・屋根塗装〈屋上FRPの防水塗装〉
2021年2月18日
Before
After
先日八尾市にて、雨漏り診断修理を含む屋上防水・外壁塗装工事を行いました。
まずは施工前の様子です。
施工前
外壁の各所にサイディングの釘浮き、シーリングの欠落が見受けられます。
こちらの2階出窓のコーキングは、施主様がご自身で命懸けでシーリングを行なったそうです。
しかし、雨漏りの原因箇所はここではなかったため、雨漏りは止まらなかったそうです。
雨漏りの原因箇所の特定は、一般の方には非常に難しい作業となります。
専門業者であっても、「ここだろう」と思って違う箇所の屋根材をめくってみたらルーフィングが破れていた、というケースもよくあります。
専門業者が内部までしっかり点検してようやく原因箇所が判明するのが雨漏りです。
特に、今回の2階出窓のコーキングなどはご自身で修理しようとすると危険が伴う箇所です。
雨漏りが発生したら1秒でも早く止まってほしいお気持ちはわかりますが、確実に雨漏りを止めるためにも、ご自身の安全を守るためにも、まずは専門業者に連絡するのが得策です。
写真の赤矢印が原因箇所になり、原因は3箇所に及んでいました。
このように原因箇所が複数に渡っている場合もあるので注意が必要です。
そして、青矢印が雨漏り箇所になります。
3階ベランダ横の出角、サイディングの役物取付の為に必然的に目地が出来てしまいます。
その目地のシーリングが切れすぐ下の1枚もののサイディングに受け止められるような状態になっています。
他2箇所はベランダ腰壁の飾り開口周囲です。
こちらはシーリングが打たれていた形跡が少し見受けられますが、現状は何も残っていませんでした。
まずは足場組立作業です。
足場組立を行う1週間前くらいまでに、近隣への挨拶周りをさせて頂き、工事期間などご説明しています。
池本塗装では、施主様はもちろん近隣の方々への配慮も決して忘れません。
翌日から風が強いとの予報だったため、風対策養生で防炎シート上部を畳んでいます
足場組立後、原因調査のための散水作業を行います。
闇雲に水をかけるのではなく、まずはお客様へのヒアリング、現地調査、構造、どんな雨の場合か雨漏りの仕方、量など、手に入る情報全てからポイントを5箇所程度決めます。
そして、目星をつけたポイントの中でも下に位置する箇所から順番に散水し、他のポイントにはかからないように注意しながら散水していきます。
一気に色々なところにかけてしまうと原因がどこなのかわからなくなるためです。
散水調査で雨漏りの原因箇所を特定できれば、いよいよ本格的に作業に入っていきます。
シーリング工事
まずは、お客様がご自身でシーリングを施工された箇所のシーリング撤去、プライマー塗布です。
また、雨漏りの原因箇所には通常よりシーリングの厚みを増し、少しでも丈夫になるように施工していきます。
シーリング乾燥後は、外壁塗装の下準備として高圧洗浄作業を行います。
塗装の際に外壁にゴミや汚れ、カビやコケなどが残っていないよう、細部まで丁寧に洗浄していきます。
高圧洗浄の水がしっかり乾いたのを確認し、鉄部下塗り作業から塗装をはじめていきます。
下塗り
次に、スレート屋根の下塗り作業です。
今回、屋根の下塗りに使用した塗料は、関西ペイントの「ヤネ強化プライマー」です。
スレート屋根の下塗り専用の塗料となり、臭気がマイルドで周辺環境にも優しく、浸透性、屋根材への表面強化性が優れています。
タスペーサー
続いて、縁切り部材タスペーサー取り付け作業です。
通常、屋根に塗料を塗ると、乾燥後に塗料が屋根材と屋根材の隙間を埋めてしまうので、「縁切り」という作業を行います。
屋根材に隙間が無くなってしまうと、「雨水が入らなくて良いじゃないか」と思われるかもしれませんが、実は逆効果なのです。
隙間が無いと雨水が排出していく先が無くなってしまうので、かえって雨漏りの危険性が高まります。
そのため、塗料が乾いた後にカッターによる手作業で「縁切り」を行い、屋根材の隙間を作っていました。
しかし、カッターによる「縁切り」は、屋根塗装の際にせっかく仕上げた塗装を傷つけ、屋根を汚してしまうことがある上、何百枚もの屋根材に作業をするので時間がかかります。
その「縁切り」の問題を解決するのが、「タスペーサー」です。
タスペーサーは下塗りが完了した時点で屋根と屋根の間に入れることで隙間を作ってくれます。
タスペーサーを挿入することで屋根と屋根のとの間に隙間が確保されるため、カッターによる縁切り作業をする必要がなくなります。
現在ではこのタスペーサーを利用して屋根塗装を行う塗装業者も多いと思います。
▷屋根塗装に必要な「縁切り」「タスペーサー」 とは?役割と重要性について解説
先日より、平野区にて、雨漏り診断修理を含む屋上防水・外壁塗装工事を行っております。
前回までに、コーキング打ち替え・鉄部塗装下塗り・屋根塗装下塗りが完了しています。
本日は、屋根の中塗り・上塗りから作業を開始します。
中塗り・上塗り
下塗りが完全に乾いたのを確認し、中塗り・上塗りを行なっていきます。
今回、中塗り・上塗りで使用した塗料は、関西ペイントの「スーパーシリコンルーフ」になります。
優れた耐候性と豊富なカラーバリエーションから、この塗料を選ばれるお客様も多く、今回のスレート屋根以外にも新生瓦、トタン屋根、セメント瓦など様々な屋根材に使用することができる利便性の高い塗料です。
屋根塗装の次は、ベランダ天井部分の塗装を行います。
軒天塗装
使用材料は日本ペイントの「水性ケンエース」です。
落ち着きのあるつや消し仕上げになり、付着した汚れを容易に拭き取ることができます。
また、建材におけるホルムアルデヒドの使用規格の最高基準であるF☆☆☆☆ですので、室内でも安心してお使いいただける塗料です。
F☆☆☆☆はJIS、JAS、国土交通大臣認定によって等級付けされるもので、F☆は使用基準を満たさないため建材として使うことはできず、F☆☆、F☆☆☆は既定の使用面積内であれば使用可とされています。
F☆☆☆☆である「水性ケンエース」は、建築基準法の規制を受けずに使用できる塗料となっています。
続いて、外壁塗装に移ります。
外壁塗装
まずは下塗りから、菊水化学の「浸透性プライマー」を使用して塗装していきます。
一般の方には菊水化学と聞いても馴染みが無いと思いますし、塗料メーカーでよく耳にするのは日本ペイントやエスケー化研ではないでしょうか?
しかし外壁塗装業界では、菊水科学と言えば知らない人はいないと言うほど有名な塗料メーカーです。
戸建から公共建築、高層マンションやアパートなど、塗装が必要な建物のほぼすべての種類を兼ね備えたメーカーです。
下塗りが乾燥したら、中塗り・上塗りを進めます。
使用するのは同じく菊水化学の「水性ファインコートシリコン」です。
「水系ファインコートシリコン」は、水性でありながら密着性も優れ、塗り替えの時に下地がしっかりしていればシーラーレスで塗れる塗料です。
耐候性、低汚染と言った塗料に必要な性能もしっかり押さえた塗料になります。
ベランダ防水
続いて、屋上の防水塗装に移ります。
まず、屋上FRP防水の研磨作業です。
同時に、防水層の脆弱な箇所をチェックしていきます。
防水塗装に限らず、塗装工事はただ闇雲に塗装を塗れば良いという訳ではありません。
現在の建材の状態を的確に把握し、弱くなっている箇所はより強固にしてやる必要があります。
次に、プライマー下塗りを行い、同時にチェックした脆弱な箇所を補修していきます。
必要な箇所に適正な処置を行い、プライマーが乾いたのを確認してトップコート塗装を進めていきます。
これにて塗装作業はすべて完了ですが、今回はただの塗装工事ではなく雨漏り修理も含まれています。
散水作業で雨漏りがしっかり止まっていることを確認します。
どれだけ散水を行っても雨漏りが起こる様子は無く、ちゃんと雨漏りが収まっていることを確認させていただきました。
しかし、ここで作業を止めてしまってはプロ失格です。
塗装工事である以上、美観を追求してこそ塗装職人です。
自分たちが散水作業で汚してしまった箇所はしっかり清掃させていただきます
これにてすべての作業が完了です。
完工
雨漏りは一般の方には原因特定が非常に難しく、池本塗装のような専門業者でないと特定できない場合が非常に多いです。
また、「雨漏りは屋根屋さんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃいますが、雨漏りの原因によって施工内容は変わってきます。
例えば、屋根材が破損して下地やルーフィングが傷んでいることによる雨漏りなどは屋根屋さんの出番ですが、今回のようにシーリング部分、また塗膜の防水機能の低下による雨漏りなどは我々外壁塗装業者の出番となります。
池本塗装は雨漏りの原因箇所を確実に突き止め、最適な施工で雨漏りを解決いたします。
八尾市をはじめ、大阪での雨漏り修理・防水塗装は池本塗装にお任せください!
現場住所 | 大阪府八尾市 |
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施工内容 | 外壁塗装・屋根塗装・付帯部塗装・ベランダ防水 |
施工箇所詳細 | 外壁・屋根・雨戸・シャッター・ベランダ |
施工期間 | |
外壁使用塗料・塗料色(下塗り) | 浸透性プライマー |
外壁使用塗料・塗料色(上塗り) | 水系ファインコートシリコン〈菊水化学〉 |
屋根使用塗料・塗料色(下塗り) | 屋根強化プライマー |
屋根使用塗料・塗料色(上塗り) | スーパーシリコンルーフペイント<関西ペイント> |
工事金額 |