八尾市の塗装職人、池本塗装が教える知っておきたい屋根修理の豆知識

知っておきたい塗装の豆知識

【スレート屋根編】塗装が必要なタイミング・劣化症状とは?

スレート屋根はセメントが主な原料なので塗装面が劣化すると防水性が失われてしまいます。
スレート屋根の色褪せ、コケやカビの発生、ひび割れ、欠け、反りといった症状が確認された場合は、塗装が必要なタイミングになります。
この記事では、スレート屋根の塗装が必要なタイミングと放置した場合のリスクなどについて解説します。

スレート屋根の寿命とは?

スレート屋根は、新築したばかりの時はきれいで、この屋根が劣化することなんてあるのか? と思うかもしれません。
しかし、スレート屋根はセメントが主な材料です。セメントは、水と反応して固まりますが、水を弾く性質があるわけではありません。
スレート屋根は工場で生産された際に塗装が施されています。この塗膜により、防水性を維持しています。
新築当初は、瓦と違わないほどに雨をよく弾きますが、歳月が経つにつれて、塗膜が劣化して防水性能が失われていきます。
スレート屋根の原料であるセメントが湿った状態になると、カビやコケが発生したり、吸水と乾燥を繰り返すことによるひび割れや反りが生じたり、ひび割れがひどくなると欠落が生じ、雨漏りの原因になってしまいます。
こうした事態を防ぐには、スレート屋根の劣化が確認されたら、塗装によるメンテナンスを行うことが大切です。

スレート屋根の劣化症状とは?

外壁と違い、屋根を直接確認できる方は少ないと思います。そのために劣化が進行していることに気づきにくいですが、次のような症状が確認できる場合は、劣化が始まっているものと判断すべきです。

✅色褪せ
✅コケやカビの発生
✅ひび割れ
✅欠け
✅反り

それぞれの劣化症状が建物にどのような影響をもたらすのか確認しましょう。

色褪せ

スレート屋根は、原料のままではセメントと同じ色になります。このセメントに塗装することで屋根に色を出しています。
そのため、塗膜が劣化すると、スレート屋根は色褪せてきます。
同時に、塗膜による防水性能も失われつつあることを意味しているため、できればこの段階で、塗装を行うことにより、防水性能を回復させたいところです。
色褪せが生じ始める年数は、塗料の寿命により異なりますが、おおむね、5年から7年もすると、色褪せが生じ始めます。

コケやカビの発生

スレート屋根の色褪せが目立つようになって、さらにそのまま放置するとやがて、スレート屋根の表面にコケやカビがこびりついているのが見えるようになります。
コケやカビは、湿った状態の場所に発生するものです。
スレート屋根にコケやカビの発生しているということは、スレート屋根が湿った状態になっているということで、防水性能がかなり失われている証拠になります。
コケやカビが繁殖すると、スレート屋根自体が脆くなるため、早めの対処が必要です。
おおむね、7年から10年も経過すると、コケやカビの発生が始まります。
ただ、コケやカビの発生に留まる場合は、高圧洗浄機で洗い流すだけで、塗装によるメンテナンスを行うことが可能です。

ひび割れ

スレート屋根の塗膜の防水性が失われて、雨水を吸水するようになると、吸水と乾燥を繰り返すようになります。雨の日は、水分を含んでスレートが膨張し、晴れた日は乾いて収縮します。
これを繰り返していると、次第にスレートにひび割れが生じてきます。

ひび割れが生じてしまうとその隙間から雨水が入り込むようになってしまい、最悪の場合は雨漏りにつながってしまいます。
ひび割れが少なければ、補修したうえで、塗装によるメンテナンスを行うことも可能です。
新築時、又は前回の塗装から10年程度も経過すると、ひび割れが目立つようになるので、そうなる前に早めに塗装によるメンテナンスを行うべきです。

欠け

スレート屋根のひび割れが深くなると、ひび割れた部分が欠けてしまうこともあります。欠落してしまうとその部分は下地がむき出しになることもあるので、雨漏りの大きな原因になります。
欠けが小さい上に、その部分に留まっていれば、接着剤などでつなげる形での補修も可能ですが、欠落して無くなっている場合は、スレート屋根の部分交換が必要です。
欠けが広範囲に生じている場合は、部分交換ではなく、屋根のカバー工法や葺き替え工事を行うべきです。

反り

スレート屋根は、約5mmの厚さしかありません。薄いために軽量で建物に負担がかからず、耐震性の面で優れているわけですが、一方で、薄いために直射日光の影響を受けやすい性質があります。
スレート屋根が雨水を吸水する状態になり、吸水と乾燥を繰り返すと、反りが発生するようになります。
直射日光によって急激に乾燥することで、スルメを焼いた時のように反りが発生してしまいます。
反りが発生するとその隙間に虫や鳥が入り込むこともありますし、割れてしまい、欠落することもあります。
反りが生じたスレート屋根は修理することはできません。
そのため、部分交換などが必要になります。

スレート屋根の劣化を放置した場合のリスク

スレート屋根が劣化していても、実害がなければ、対処の必要がないと考えてしまい、放置しがちです。
しかし、劣化症状を放置することには様々なリスクがあります。
主なリスクは次のとおりです。

野地板が腐る

一般的な木造住宅のスレート屋根材の下は次のような構造になっています。
まず、屋根の骨組みとして小屋束が立てられ、梁が渡されています。その梁の上に垂木という屋根の直接の骨組みが組まれています。
そして、垂木の上に野地板と呼ばれる板材が敷かれています。さらにこの板材を覆う形でルーフィング(防水シート)が敷かれ、その上にスレート屋根が葺かれています。
スレート屋根がだめになっても、ルーフィング(防水シート)があれば、雨水はそれ以上染み込みませんが、ルーフィングにも寿命があり、おおむね20年から30年程度もすれば劣化が始まっています。
そのため、スレート屋根の劣化が進行して、防水性能が失われる頃には、ルーフィングも劣化して、破れたりしてその隙間から雨水が染み込むことがあります。
こうなると、雨が降る度に野地板が湿った状態になり、雨漏りが生じたり、カビが発生することがあります。
さらにひどくなると、野地板が腐ってしまい、人が屋根に上がっただけで踏み抜いてしまうといった事態にもなりかねません。
こうなると、野地板の交換も必要になるなど、屋根の全面的なリフォーム工事が必要になります。

雨漏り

スレート屋根の劣化が進行して、屋根内部に雨水が侵入するようになると、建物内部で、屋根からの雨漏りが生じてしまいます。
室内の天井や壁に雨染みが生じたり、水滴が滴るようになります。
水滴が滴ると、家具も傷んだり、家電が故障する原因にもなりかねません。
こうなると、屋根の全面的なリフォーム工事だけでなく、内装工事が必要になったり、家具や家電の買い替えも必要になるなど、多大な経済的損失を被ってしまいます。

スレート屋根が劣化した時のメンテナンス方法

スレート屋根に劣化症状が生じた場合のメンテナンス方法は、3通りです。

①スレート屋根の塗装工事を行う
②屋根カバー工法によるリフォーム工事を行う
③屋根の葺き替え工事を行う

一つ一つ、どのタイミングで行えるのか確認しましょう。

スレート屋根の塗装工事を行う

スレート屋根の塗装工事は、最も簡単なメンテナンス方法です。
劣化症状が初期の段階で、スレート屋根材と野地板がしっかりしている場合に行うことができます。
スレート屋根の色褪せや、コケ、カビが発生している程度であれば、洗浄後に、塗装工事が可能です。
スレート屋根材にひび割れがあっても補修で埋めることができ、また、欠落があっても部分交換で済ませられる場合も、塗装できます。
ひび割れ、欠け、反りといった症状が広範囲に生じている場合は、塗装だけでは難しくなります。

屋根カバー工法によるリフォーム工事を行う

スレート屋根の寿命が来た場合は、塗装だけのメンテナンスは意味がありません。
そのため、屋根の本格的なリフォーム工事が必要です。

屋根カバー工法は、スレート屋根は劣化しているものの比較的状態がよく、野地板なども腐っていない場合に採用できるリフォーム工事です。
現状のスレート屋根の上にルーフィングを張り巡らして、その上に、ガルバリウム鋼板の金属屋根材などを葺く形で、屋根を覆います。
屋根カバー工法なら、スレート屋根材などの撤去が必要なく、短期間で工事を終えることができます。

屋根の葺き替え工事を行う

スレート屋根の寿命が来て、塗装だけではメンテナンスできない場合のもう一つの選択肢です。
屋根の葺き替え工事では、現状のスレート屋根をすべて撤去したうえで新しい屋根材を葺きます。野地板が腐っている場合は、野地板も張りなおして、ルーフィングも新しいものに交換します。
そのため、屋根を全面的にリフォームする形になります。
屋根カバー工法では、金属屋根しか使えないのが一般的ですが、葺き替え工事なら、屋根材を自由に選ぶことも可能です。
ただ、既存のスレート屋根を撤去する費用が掛かる上、工期も長くなります。

スレート屋根のメンテナンスを塗装工事だけで済ませるには?

スレート屋根のメンテナンスを塗装工事だけで済ませることができれば、工事費用を最小限に抑えられますし、工期も短く済みます。
そのためには、スレート屋根の劣化が確認出来たら、放置するのではなく、早めに塗装を依頼することが大切です。
目安としては、新築時から10年、前回塗装時から10年を目途に、スレート屋根の塗装工事を検討するとよいでしょう。

まとめ

スレート屋根のメンテナンスを行うべきタイミングと劣化症状について解説しました。
スレート屋根の劣化を放置すると、室内での雨漏りにつながります。初期の劣化症状なら、塗装工事だけで済ませられたのに、大掛かりな工事が必要になり、多額の補修費用が掛かってしまうこともあります。
そのため、スレート屋根の劣化が確認されたら、早めにメンテナンスを検討することが大切です。

池本塗装は、大阪八尾市で外壁塗装・屋根塗装・防水工事などを行う職人直営の塗装専門店です。
屋根塗装はもちろん、外壁塗装や防水工事、シーリング工事も、適正な価格で速やかに対応させていただきます。
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この記事は私が監修しました

池本塗装代表:池本 竜也

池本塗装代表:池本 竜也

塗装職人歴15年、1級塗装技能士・2級施工管理技士取得。一級技能検定にて優秀賞受賞、塗装技能大会にて大阪府知事賞、大阪代表の塗装職人として全国大会出場など。安心した塗装をご提供できるように日々技術を磨いています。

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