自社職人と下請け職人の違いとは?メリット・デメリットで見比べる
塗装工事を依頼する場合、どのような業者に依頼するべきか悩まれる方も多いのではないでしょうか。じつは、塗装業者には大きく分けて自社職人と下請け職人の二つがあり、違いを大まかに言えば仕事を請け負う先が異なる点です。この記事では、自社職人と下請け職人の違い、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。塗装工事の依頼先に悩んでいる方や、自社職人と下請け職人の違いを知りたい方はぜひ参考にしてください。
自社職人とは
塗装を依頼したい顧客から直接受けた塗装などの仕事を、自社の職人が施工する業態が自社職人です。自社完結型の塗装専門店などが代表で、仕事の受注から打ち合わせ、塗装工事まで全て自社で行うため仕事の流れが分かりやすく、顧客の要望がスピーディーに反映されやすいことや、中間マージンが発生しないため比較的安価に塗装工事を行える特徴があります。業者によっては顧客から直接受注した仕事と、ハウスメーカーなどからの下請け業務を両方行うケースもあります。
下請け職人とは
大手ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店などが受けた塗装などの仕事を、下請けとして代わりに施工を行うことをメインとした業態が下請け職人です。基本的に、塗装を依頼した顧客が下請け職人と直接やり取りすることはありません。自社に塗装を専門とした職人が在籍していない企業が、施工のみを下請け職人に任せているイメージです。最近ではホームセンターなどもリフォームや塗装工事を行っていますが、施工を行うのは基本的に下請け職人です。
自社職人のメリット
自社職人のメリットは次の通りです。
✅施工費用が適正な価格
✅一定の施工品質を期待できる
✅要望に対して柔軟に対応できる
✅全ての工程で透明性が高い
施工費用が適正な価格
自社で仕事を受注し自社で施工を行うため、中間マージンなどの余計な費用が発生せず、適正な価格で塗装工事を行えるメリットがあります。
一定の施工品質を期待できる
自社職人を持つ塗装業者は、一定の施工品質を期待できるケースが多いです。地域密着の仕事を主体にしているケースが多く、良い評判も悪い評判も広まりやすいため、社内で技術力の向上に力を入れる風土ができやすい特徴があります。また、顧客と直接やり取りするため、職人の1人1人が責任感を感じやすいことも一定の施工品質を保つ要因になっています。
要望に対して柔軟に対応できる
自社職人は顧客との直接のやり取りになり、間に人を挟まないため、要望に対して柔軟に対応できるメリットがあります。本来ではやらないような手法にも対応してくれるケースもあるため、塗装に関してこだわりのある方は事前に相談してみても良いでしょう。大手ハウスメーカーと異なり、塗装会社自体が少人数な規模であることも、柔軟な対応ができる理由の一つです。
全ての工程で透明性が高い
自社職人を持つ塗装専門店は、顧客からの問い合わせから依頼内容の聞き取り、現地調査、見積もりの作成、塗装業務、アフターフォローまでを全て自社で一貫して行います。そのため、顧客側から見て透明性が高く、全ての工程が分かりやすいといったメリットがあります。直接職人自身が対応するケースも多いため、塗装工事に対する疑問点などに直接答えてもらえるメリットもあります。
自社職人のデメリット
自社職人のデメリットは次の通りです。
✅信頼できる業者選びが難しい
✅対応できない施工や塗料がある
✅品質保証やアフターフォローが均一でない
信頼できる業者選びが難しい
自社職人を持つ塗装専門店は、確かな技術を持ち合わせているケースが多いですが、信頼できる業者選びが難しいといったデメリットがあります。なかには塗装専門店を謳いながら営業活動のみを行い、施工を下請けに任せる業者や、施工内容に合わない詐欺まがいの高額請求を行う業者もあります。身近な人からの紹介や、口コミで良い評判が広がっている業者に依頼するのが一番ですが、そのような業者を見つけられない場合には、インターネットでの評判や口コミが良い業者や、ホームページにしっかりと会社の詳細や過去の施工内容が載っている業者が良いでしょう。反対に信頼できない業者は、ホームページに会社の詳細が載っていない業者や、所在地住所に塗料や備品を保管する倉庫がない業者、アパートやマンションの一室が住所になっているような業者は避けた方が良いでしょう。
対応できない施工や塗料がある
自社職人を持つ塗装専門店は小規模な業者が多く、特殊な施工や取り扱いのない塗料に対応できないケースもあります。どうしても使用したい塗料がある場合や、特殊な施工方法にこだわりがある方は事前に相談しておくことをおすすめします。
品質保証やアフターフォローが均一でない
塗装業者によって、品質保証やアフターフォローがまちまちで均一でない点もデメリットの一つです。施工後の塗装トラブルに対する保証を重要視する方は、依頼する塗装専門店にどのような保証があるのか事前に確認しておきましょう。
下請け職人のメリット
前述しましたが、基本的に塗装を依頼した顧客が下請け職人と直接やり取りすることはないため、ここでは下請け職人に施工を依頼する大手ハウスメーカーやリフォーム会社などのメリットを紹介します。メリットは次の通りです。
✅あらゆる施工に対応できる
✅大手企業のネームバリューによる安心感がある
あらゆる施工に対応できる
複数の下請け職人に依頼できる大手ハウスメーカーやリフォーム会社のメリットは、あらゆる施工に対応できるといったメリットがあります。どのような塗装や施工に対しても、その都度、該当する技術を持つ下請け職人に依頼することで、さまざまな施工に対してカバーできます。
大手企業のネームバリューによる安心感がある
一般の方が塗装を依頼しようとする場合、まず真っ先に思い浮かべるのが大手ハウスメーカーや、見聞きした事のあるリフォーム会社ではないでしょうか。大手企業には誰もが知っているといったネームバリューがあり、「あそこに頼めば間違いないだろう」といった気持ちにさせる安心感があります。初めて塗装を依頼する方にとって、不安だらけな業者選びには重要になり得るポイントの一つです。
下請け職人のデメリット
下請け職人に施工を依頼する大手ハウスメーカーやリフォームのデメリットは次の通りです。
✅施工費用が高額な傾向にある
✅施工品質にばらつきがある
✅要望がうまく反映されない事がある
✅トラブルの対応に時間がかかる
施工費用が高額な傾向にある
大手ハウスメーカーなどから仕事を請け負い、下請け職人が施工を行うため、構造上、仲介料といった中間マージンが発生することは避けられません。その中間マージンは、塗装の工事費に上乗せされる形になるため、施工費用が高額になりやすいデメリットがあります。
施工品質にばらつきがある
ハウスメーカーなどが施工を依頼する下請け職人は一社ではなく複数あるため、施工品質にばらつきが生まれます。もちろん、下請け職人だからといって技術力が低いといった事はありません。ですが、職人によって技術力に差があることもまた事実です。さらに、中間マージンが発生するため、下請け職人が受け取る報酬額もその分低くなり、モチベーションが上がらないまま施工を請け負うケースもあるでしょう。また、一度依頼したからと言って二度目の依頼時に、同じ下請け職人が塗装を行うとは限りません。そのような背景からも、施工品質にばらつきがあることに繋がっていると言えます。
要望がうまく反映されない事がある
塗装を下請け職人に依頼するため、依頼主の要望がうまく反映されない場合があります。要望は基本的に塗装を依頼したハウスメーカーに伝えることになりますが、自社職人と違い、大手ハウスメーカーは多くの人を介するため、要望の伝達が滞りがちになります。その結果、下請け職人にまで要望が伝わらない事も多く、うまく反映されない場合もあります。
トラブルの対応に時間がかかる
下請け職人を介して塗装を行うため、塗装工事にトラブルがあった場合には対応に時間がかかるケースがあります。下請け職人だけでは判断・決断できないケースが多く、親請け会社の指示がないと動けないことも多いため、対応に時間がかかりがちになるデメリットがありす。
まとめ
この記事では、自社職人と下請け職人の違い、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説しました。顧客から直接受ける仕事をメインにしている自社職人は、適正価格で高い品質や柔軟性、工事の透明性といったメリットがあり、業者選びが難しい点やアフターフォローが均一でないなどのデメリットがあります。
対して、ハウスメーカーなどから仕事を受ける仕事をメインにしている下請け職人は、大手企業のネームバリューから来る安心感や、複数業者による対応力の高さといったメリットがあり、費用が高額になりやすい点や、品質にばらつきがあるといったデメリットがあります。塗装工事において自身の優先したいことを明確にし、どちらの業者に依頼するのが良いのか検討するようにしましょう。
池本塗装は大坂を中心に塗装工事を数多く手掛ける、自社職人を持つ塗装専門店です。自社で全ての工程を行うため、一貫して責任を持った対応や高い品質が魅力です。また、価格に関しても中間マージンなどが発生しないため、適正価格で施工を承ることができるメリットがあります。塗装工事をご用命の際は、ぜひ大坂八尾市の池本塗装へご連絡ください。
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