八尾市の塗装職人、池本塗装が教える知っておきたい屋根修理の豆知識

知っておきたい塗装の豆知識

トタン屋根には塗装が必要?劣化症状やメンテナンス方法について

いわゆる「トタン屋根」は安価な割に耐久性があり、住宅や倉庫など多くの建物の屋根や外壁に使用されてきました。
しかし、いずれは錆が発生してしまい、それを放置すると金属に穴が開いて雨漏りの原因になります。

今回はトタン屋根の劣化を見極めるポイントと錆止めや塗装によるメンテナンスについて詳しく解説します。
トタン屋根のメンテナンス方法についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

トタン屋根とは?

トタン屋根とは、薄い鋼板の表面に亜鉛メッキを施した材料です、正式名称を「亜鉛メッキ鋼板」といいます。
現在の主流は鉄板を亜鉛とアルミニウムの合金で被覆した「ガルバリウム鋼板」に移行していますが、高度経済成長期に建てられた住宅や倉庫の屋根や外壁には、まだまだ多く残されています。

トタン屋根の特徴とメリット・デメリット

トタン(亜鉛メッキ鋼板)は0.27mm〜0.5mm程度の厚さのものが市販されていますが、住宅の屋根や外壁には厚さ0.35mmのものを使用するのが一般的です。

瓦やスレート材と比較してトタン屋根は圧倒的に軽量であるため施工性が良く、地震時にも被害を受けにくいとされています。
また、ロール状の鋼板を圧延成型して製作するため長尺(輸送や荷揚げの問題がなければ数十メートルも可能)の材料で一気に施工が可能で、適切な施工をすればジョイントの少ない雨漏りしにくい屋根になるでしょう。

ただし、亜鉛メッキ層は薄いため耐久性が高いとはいえず、錆びやすいというデメリットがあります。定期的に塗装などのメンテナンスが必要になります。

✅トタン屋根のメリット
安価で施工費用が安い
瓦に比べて軽量で建物への負担が少ない
長尺施工が可能で工期が比較的短い
長尺でジョイントが少ないため雨漏りしにくい

✅トタン屋根のデメリット
錆びやすい
遮音性が低い
夏は暑く冬は寒い

トタン屋根の種類と工法

トタン屋根の工法には、次のような種類があります。

トタン屋根の代表的な工法
・瓦棒葺き
・立平葺き
・横葺き
・折板葺き

立平葺き・・・両端をL字に成型したトタン板を屋根の流れ方向に並べ、隣り合う板を折り曲げてジョイントする工法。雨漏りに強いとされています。

瓦棒葺き・・・角材を、30~45㎝程の間隔で屋根に取り付け、それを土台にして金属の屋根材を施工していく工法。

横葺き・・・屋根の流れと垂直方向にトタン板を横に葺く工法。瓦やスレートに見た目を近付けることができますが、勾配が緩い場合は雨漏りしやすくなります。

トタン屋根の耐用年数

トタン屋根は適切な塗装メンテナンスを行えば30年以上の耐久性がありますが、一度錆が発生してしまうと急速に腐食が進んでしまい雨漏りが発生してしまう可能性があります。
そのため、錆が発生する前に予防的に塗装メンテナンスを実施することがトタン屋根を長持ちさせるコツです。

錆びてしまったトタン屋根は塗装で修繕可能?

屋根の上を目視で確認することはなかなか難しく、気が付いたら錆が発生していた…というケースもあるでしょう。
その場合の判断基準と対策を解説します。

塗装修繕が可能なケース

錆が発生したとしても、表面的な錆の場合は塗装メンテナンスで修繕が可能です。
その場合でも、次章以降で説明する錆落とし・錆止めの手順をしっかり踏んで再発防止をすることが大切です。

張り替えやカバーリングが必要なケース

トタン屋根に穴が開いてしまうと、塗装での修繕は難しくなります。錆びてしまったトタン屋根の一部を貼り替えたり、もう一枚上から被せる「カバーリング工法」などの板金修繕が必要です。

板金修繕は高額になりがちなため錆が進行してしまった一部分のみに留めて、全体は塗装メンテナンスで修繕を実施する方法もあります。

トタン屋根の劣化を防ぐ下地処理と錆止めの重要性

トタン屋根の塗装の際には、発生している錆を徹底的に除去した上で、錆の予防効果のある錆止め塗装を下塗りすることが重要です。

「ケレン」で錆を徹底的に除去!

ケレンとは、塗装をする前に表面の汚れや錆、古い塗膜などを除去する作業です。
特に金属塗装においては丁寧なケレンは錆の進行を抑制して新たな塗料の密着を良くするため、非常に重要な工程になります。

ケレン作業は目標とする程度によって、1種ケレンから4種ケレンの4段階に分かれます。
それぞれの目標レベルは次の通りです。

1種ケレン・・・微細な砂や金属片などを高圧で吹き付ける「ブラスト」などの方法を用いて、金属素材が露出するまで錆や古い塗膜を完全に除去する方法で、最も強力な方法です。橋梁や化学タンクなどの安全上重要な大型構造物に使用されます。

2種ケレン・・・ワイヤーブラシやサンダーなどの電動工具を用いて、錆や古い塗膜をすべて除去する方法です。1種よりは程度が低くなりますが、建物の構造材でない屋根や外壁などの塗装工事では2種までで十分でしょう。

3種ケレン・・・2種と同様の方法で、金属表面の錆や密着が弱くなった塗膜を除去する方法です。コストパフォーマンスが高いのと、薄い鉄板をケレン作業で削り過ぎると穴が開いてしまう恐れもありますので、住宅の塗装メンテナンスでは3種ケレンを採用していることが多いようです。

4種ケレン・・・金属表面をワイヤーブラシなどで軽く目荒しする方法で、表面の清掃程度の効果しか得られません。施工コストは安価になりますが、、錆の再発の可能性があり塗装の密着力も弱くなるためおすすめできません。

▷外壁塗装における重要ポイント「ケレン作業」とは?

錆止め塗装の効果と種類

ケレン作業で錆と古い塗膜をしっかりと落としたら、仕上げ塗装に入る前に錆止め塗装を実施します。
錆止め専用の塗料は、鉛や亜鉛成分を含有した下塗り専用の塗料で、鉄部の塗装には必須のものです。錆止め塗装をすることによって酸化に対抗する強い皮膜が形成され、赤錆が発生しにくくなります。

錆止め塗装には、耐久性が高く乾燥時間が短いシンナーなどの有機溶剤を使用した「油性錆止め塗料」が多く使用されてきましたが、住宅街での工事では臭気の問題があるため、最近は「水性錆止め塗料」を採用するケースも増えています。

さらに高い効果を持つ「エポキシ樹脂系錆止め塗料」もありますので、住宅の立地と求める性能、予算に応じて塗装専門業者の意見を参考にしつつ検討しましょう。

▷サビ止め塗料とは?必要性から池本塗装のおススメ塗料をご紹介

錆転換剤の効果

錆止め塗料と並行して「錆転換剤」を塗布するケースもあります。これは、赤錆が発生してしまった箇所に塗布して化学的に黒錆へ転換させる薬剤です。赤錆の成分を排除することによって、今後の錆の進行を抑える保険的な役割があります。

錆が進行してケレンで除去しようとすると穴が開いてしまうケースなどでは、錆転換材の使用もおすすめです。

錆びて劣化が進んだトタン屋根の塗装工程

錆びて劣化が進んだトタン屋根を塗装メンテナンスする場合の、モデル工程について解説します。

トタン屋根の塗装工程①ケレン

まずはケレン作業で錆や古い塗膜を除去します。この段階での処理が甘いと錆が再発しますので、時間を掛けて丁寧に作業を実施します。

トタン屋根の塗装工程②高圧洗浄

ケレン作業完了後に、汚れやケレンで発生した金属や塗料の微細な粉を高圧洗浄で洗い流します。金属粉が残ったまま塗装工程に進むと錆が再発する原因になりますので、洗い残しがないようにチェックします。

トタン屋根の塗装工程③板金修理

錆止め塗装に進む前に、トタン屋根の板金破損や穴開き箇所の確認をします。場合によっては一部貼り替えやカバーリングなどの板金修理が発生することもあります。
また、棟板金や雨押え板金などの「雨仕舞板金」の固定状況や劣化程度の確認も必要です。

トタン屋根の塗装工程④錆止め塗装

本塗装に入る前に錆止め塗装を実施します。既定の塗布量を守るように、均一に丁寧に塗装します。

トタン屋根の塗装工程⑤中塗り

仕上げ塗装は中塗りと上塗りの2回に分けて塗装するのが一般的です。
1回目の塗装にあたる中塗りは、塗料の密着性を高めて既定の厚みを維持するために必要な工程です。

トタン屋根の塗装工程⑥上塗り

中塗り後に既定の乾燥時間を置いたら、上塗りを施工します。
仕上がりが均一になるように、同じ気象条件のもとで一気に施工するのがポイントです。

まとめ

今回はトタン屋根の特徴と塗装メンテナンスについて解説しました。

池本塗装では、トタン屋根のメンテナンスに必須のケレン作業でも一切の妥協をしません。心を込めた丁寧な手作業で、お客様のご自宅を長持ちさせるお手伝いをいたします。

劣化が進んで板金の補修が必要な場合でも、協力会社との協働でワンストップ対応が可能です。トタン屋根の点検および見積は無料ですので、大阪府八尾市の池本塗装にぜひお気軽にご相談ください。

〈鉄部塗装の施工事例〉

▷大阪府八尾市にて屋根塗装・塗装メンテナンス<折板屋根の錆止め塗装>

▷八尾市にて外壁塗装〈店舗のシャッター・外観の鉄部塗装〉

▷大阪府大阪市にて鉄部塗装<THE GOODLAND MARKET 堀江店>

この記事は私が監修しました

池本塗装代表:池本 竜也

池本塗装代表:池本 竜也

塗装職人歴15年、1級塗装技能士・2級施工管理技士取得。一級技能検定にて優秀賞受賞、塗装技能大会にて大阪府知事賞、大阪代表の塗装職人として全国大会出場など。安心した塗装をご提供できるように日々技術を磨いています。

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