八尾市の塗装職人、池本塗装が教える知っておきたい屋根修理の豆知識

知っておきたい塗装の豆知識

本当に屋根に塗装は必要?屋根塗装の必要性と役割について解説!

今回の記事では、屋根に塗装は必要なのか?について詳しく解説します。

実際、屋根塗装は家屋の耐久性を高める、エネルギーコストを削減する、そして快適な居住環境を維持するといった、多岐にわたる効果をもたらします。これらの効果からも、屋根塗装は必要である場合は確実にあります。

しかし、屋根塗装が必要ではない場合も確かに存在しますので、その違いについても正しく理解しておきましょう。

この記事では、あなたの家の屋根が今、塗装を必要としているのか、どのような塗装が最適なのか、どれくらいの予算を考えるべきなのかなど、屋根塗装に関する疑問を解消していきます。さらに、屋根塗装を検討する際の注意点についてもご紹介しますので、最後までお読みいただくとより良い選択ができるでしょう。

屋根塗装の必要性 – なぜ必要なのか

外部の腐食因子からの保護

屋根塗装は、家の重要な防護機能を果たします。特に、日本の変動する気候条件下では、屋根は雨や雪、強い日差しや風から家を守る大切なバリアとなります。このため、適切な塗装が必要となるのです。

天気の悪化に対する屋根の防護

屋根塗装に使用される塗料は、高い「耐候性」を持っています。これは、気象条件や紫外線からのダメージに強く、長期間屋根を守る性能を指します。また、塗料には「遮熱」や「防水」の特性もあるものが多いです。遮熱性能に優れた塗料を使用すると、夏の時期など暑さを効果的に遮断するため、冷房の効き目が向上するなどのメリットが得られます。一方、防水性能が高い塗料は、雨水の侵入を防ぎ、雨漏りのリスクを軽減します。

水漏れや湿気からの保護

屋根塗装は、屋根を長持ちさせる役割を果たします。特に、塗料には防水性や遮熱性の高いものを使用することで、雨漏りや湿気を防ぐ効果があります。

塗装に使用される塗料は、水分が侵入するのを防ぐ「防水膜」を形成します。この膜は、外からの水分だけでなく、家の中からの湿気も外に逃がす「透湿性」も持っています。これにより、家の中の湿度を適切に保つことができます。

塗装が必要ではない屋根

あなたのお住いの家の屋根が、「粘土瓦(ゆう薬瓦・いぶし瓦)」の場合は塗装をする必要はありません。瓦の機能を塗装で守ることはできず、劣化した場合は瓦自体の張替えを行うのが一般的です。もちろん、美観のために好みの色にする目的で塗装をすることは可能ですが、機能面での必要性はないということを覚えておきましょう。

そして、瓦ではない以下の材質の屋根は塗装が必要となってきます。

  • スレート屋根(カラーベスト・コロニアルetc)
  • 金属屋根(ガルバリウム鋼板etc)
  • 乾式コンクリート瓦(モニエル瓦)
  • セメント瓦

瓦の中でも、一部塗装が必要な種類もありますので、お住まいの屋根の種類が分からない場合は、専門の業者に確認してもらうと良いでしょう。

参考サイト▷屋根塗装が必要なモニエル瓦とセメント瓦について解説

屋根塗装の効果 – 家全体への影響

屋根塗装は単に屋根を保護するだけでなく、家全体への幅広い影響を及ぼします。その効果は主に断熱と外観の美化の2つの側面に現れます。

断熱効果

冷暖房の効率化

屋根は家の「帽子」とも言えます。夏は強い日差し、冬は寒さから家を守る大切な部分です。塗装には断熱塗料を使うことで、屋根からの熱の透過を減少させる効果があります。この透過を防ぐことで、室内の温度を安定させる助けとなり、冷暖房の効率が良くなります。結果、快適な生活空間を保ちやすくなります。

エネルギーコストの削減

断熱効果の高い塗料を屋根に塗ることで、室内温度の変動が抑えられると同時に、エアコンやヒーターの使用頻度も減少します。これにより、電気代やガス代などのエネルギーコストが削減できるのです。投資としての塗装費用はかかりますが、長期的に見ると家計にやさしい選択となります。エコな生活とコスト削減の一石二鳥を実現します。

外観の美化

外壁塗装の専門家として、屋根塗装の重要性を知っているのは当然です。屋根塗装は単に屋根の色を変えるだけの作業ではありません。適切な屋根塗装は外観の美化だけでなく、機能性の向上にも大きく寄与します。

まず、美化の面から見ると、新しい塗料を使用することで屋根の色や質感が生まれ変わります。特に耐光性や色の安定性に優れた塗料を選択することで、太陽の強い光に晒されても色褪せにくく、長期間美しい外観を保つことが可能です。

また、適切な塗装は、屋根材料の防水性や耐久性を向上させる効果も持っています。塗料には、紫外線から屋根を守る「UVカット」機能や、雨水や湿気から屋根を守る「防水」機能があります。

<施工例>

八尾市にて屋根塗装<金属屋根>

八尾市にて屋根塗装(モニエル瓦)

屋根塗装の方法 – 素材や手法の選択

屋根塗装を成功させるためには、正しい素材と手法の選択が不可欠です。このセクションでは、どのような素材があり、どのように選ぶべきなのか、塗装の手法には何があるのかを詳しく見ていきます。

素材の選択

塗料の種類

屋根塗装に使用する塗料は、日々の厳しい気象条件に耐えうる特性が求められます。以下、主要な塗料を紹介します。

1:アクリル樹脂塗料: 水性で環境に優しく、耐候性に優れています。紫外線による劣化や色あせに強いのが特徴。

2:シリコン樹脂塗料: 高い防水性と耐候性を持ち、長期間の保護が期待できます。塗膜がしっかりとし、劣化に強いです。

3:フッ素樹脂塗料: 最高級の耐候性を持つ塗料で、非常に長持ちします。価格は高めですが、一度塗ると長く美しい状態を保てます。

▷外壁塗装の種類と耐用年数について

色の選択

屋根塗装は、家の美観を維持するだけでなく、外部からの環境影響から家を守る役割も果たします。色の選び方は以下のポイントを参考にしましょう。

1:熱反射性: 明るい色は太陽の熱を反射し、暗い色は吸収しやすい。夏の暑さを考慮するなら、白や淡い色が効果的です。

2:外観との調和: 壁の色や周囲の景色と調和する色を選ぶと、全体の印象がまとまります。

3:耐候性: 高い耐候性を持つ塗料を選び、色の変色や劣化を防ぎましょう。

4:景観性: 地域の風土や文化に合わせた色選びも大切です。

▷外壁塗装の色の選び方について解説

手法の選択

専門業者の利用

屋根塗装は単なる塗り替え以上の技術が要求される作業です。まず、プロの塗装業者は適切な下地処理を行い、サビ、汚れ、旧塗膜の剥がれ等をしっかりと除去します。これにより、新しい塗料がしっかりと屋根に密着することができます。また、適切な「塗料選定」も重要です。日射熱や紫外線から家を守るため、高機能な塗料を選ぶ知識が必要となります。プロならではの「塗布技術」も必須で、ムラなく均一に塗ることで長持ちし、見た目も美しく仕上がります。屋根は家の大切な防護盾。その塗装には、専門の知識と技術が不可欠です。

屋根塗装のコスト – 価格と品質のバランス

屋根塗装の費用は、使用する塗料の種類や質、屋根の面積、施工業者の評価によって異なります。例として、一般的な日本の一戸建て住宅(屋根面積約50㎡)の場合、塗装費用は30万円から70万円の範囲が多いです。

この内訳として、塗料の費用が1㎡当たり1,000円から2,000円、労働費が1㎡当たり3,000円から4,000円といった感じです。もちろん、高性能な塗料を選ぶとこの価格は上昇します。

最終的な費用を決めるには、数社の業者から見積もりを取ることが大切です。安さだけでなく、業者の信頼性や過去の施工例を確認することで、より良いサービスを受けることができます。

▷塗装工事の契約前に優良塗装業者を見つけるポイントをプロが解説!

品質の確保

品質と価格のバランス

高価な塗料や費用の高い業者が必ずしも良いわけではありません。予算内で最良の品質を得るためには、価格と品質のバランスをしっかりと評価する必要があります。

保証とアフターサービス

塗装後の保証やアフターサービスも品質の一部です。長期間の保証や迅速な対応がある業者は、信頼性が高く、将来的なトラブルへの対処も安心できます。

屋根塗装のタイミング – いつ行うべきか

屋根塗装は家のメンテナンスの重要な部分ですが、いつ行うべきなのでしょうか?このセクションでは、塗装の最適なタイミングとそれを判断する基準について解説します。

耐用年数

屋根塗装の耐用年数について考えるとき、様々な要因が関わってきます。一般的に、屋根塗装の耐用年数は8〜15年程度と言われますが、この範囲は使用する塗料の種類や品質、施工技術、地域の気候条件などによって変動します。

特に、高品質な塗料を選択することで、紫外線や雨風からのダメージを最小限に抑え、耐用年数を伸ばすことが期待できます。また、専門的な知識を持つ業者による適切な施工が行われれば、塗装の密着性や耐久性が向上し、より長持ちします。

逆に、海沿いや山間部など特別な気候条件の地域では、塗装の劣化が早まる場合がありますので、定期的なメンテナンスや早めの再塗装を検討することが大切です。

見た目の変化と劣化

色あせや剥がれ

屋根塗装は、日常の紫外線や雨風、さらには気温の変動にさらされます。このため、経年による「劣化」が始まります。特に「紫外線劣化」は色褪せの主な原因となり、また「水分浸入」により、塗膜が剥がれる「剥離」が発生します。定期的なメンテナンスと適切な塗り替えが、屋根の長寿命と美観を保つ鍵となります。

亀裂やひび割れ

屋根塗装において、き裂やひび割れは「クラック」と呼ばれる現象です。クラックは、外部からの紫外線や雨水、温度の変化などの影響を長期間受けることで塗膜が劣化し、発生します。この状態を放置すると、雨水が侵入しやすくなり、さらなる劣化の原因となる恐れがあります。定期的な点検とメンテナンスで、クラックを早期発見・修復することが大切です。

まとめ

本記事では、屋根塗装の必要性、その効果と手法、コストと品質のバランス、そして適切なタイミングについて詳しく解説しました。

外壁塗装工事の中でも屋根塗装は、知識とスキルが必要であり、家屋にもたらす影響も大きな作業ですので、適切なメンテナンスを信頼できる塗装業者に依頼する計画を立てておくことも重要です。

池本塗装では、外壁塗装工事における様々な疑問・お悩みに対応します。

何かお困りのことがあれば、お気軽にお声がけして頂ければと思います。また、ブログでも塗装に関する多彩な情報を発信していますので、そちらも是非チェックしてみて下さい。

この記事は私が監修しました

池本塗装代表:池本 竜也

池本塗装代表:池本 竜也

塗装職人歴15年、1級塗装技能士・2級施工管理技士取得。一級技能検定にて優秀賞受賞、塗装技能大会にて大阪府知事賞、大阪代表の塗装職人として全国大会出場など。安心した塗装をご提供できるように日々技術を磨いています。

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