八尾市の塗装職人、池本塗装が教える知っておきたい屋根修理の豆知識

知っておきたい塗装の豆知識

塗装工事の後に自分でできるメンテナンスとは?外壁塗装を長持ちさせる方法 

外壁や屋根は、雨や風、紫外線などから住宅を守る重要なものです。外壁材や屋根材は、耐久性を上げるため、表面には塗装による塗膜が形成されていますが、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

この記事では、自分でできる外壁のメンテナンスや外壁塗装を長持ちさせる方法、長持ちする塗料選びのポイントなどを解説します。外壁のメンテナンスを検討している方や、外壁塗装を長持ちさせる方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

メンテナンスをしないと外壁はどうなるのか?

外壁にはさまざまな素材がありますが、ほとんどの外壁は表面に塗装を施すことで、太陽光による紫外線や雨水などから外壁素材を守っています。近年販売されている外壁材の多くは、製造段階で表面が塗装されているため、新築時に別途塗装をすることはありません。ですが、経年により汚れがついたり、表面の塗装膜が徐々に劣化してしまうのは、外壁の素材や塗料の種類に関わらず避けられないものです。そのため、定期的なメンテナンスや適切な時期に塗装をし直す必要があります。もし、メンテナンスを一切やらずに外壁を放っておけば、美観を損なうだけでなく、雨漏りを引き起こす可能性もあります。完全にメンテナンスが不要な外壁はありません。外壁の素材や表面の塗装により、耐久性の違いはありますが、どのような外壁にもメンテナンスは必要なのです。

自分でできる外壁のメンテナンス

塗装業者に任せる事なく、自分でできる外壁のメンテナンスは次の通りです。

✅定期的な外壁の洗浄
✅雨樋など付帯設備の定期的なチェック

定期的な外壁の洗浄

自分でできる最も効果的なメンテナンスが外壁の洗浄です。外壁についた汚れは、軽いものであれば雨水で洗い流してくれますが、年月が経過すると雨染みや自動車の排気ガスなど、しつこい汚れが外壁に溜まっていきます。また、建物の北面は日光が当たりにくいため、苔やカビが繁殖しやすくなり、外壁全体がうっすらと緑色になっていることも珍しくありません。洗浄は、外壁を傷つけない程度の柔らかいモップやスポンジを使い、水洗いを行います。水洗いで落ちないしつこい汚れには、中性洗剤を使用し、最後に水で洗い流します。外壁に発生した苔やカビは、水洗いでは落ちないケースが多く、高圧洗浄機による洗浄が効果的です。ただし、外壁のつなぎ目や窓の境目にはシーリング材が使われており、劣化していた場合、水圧により外壁内部に水が侵入する恐れがあるため注意しましょう。また、二階部分の外壁など、高所の洗浄には危険が伴います。洗浄はモップやスポンジで届く範囲にとどめ、二階の外壁や高圧洗浄機を使用する箇所は、業者に依頼する方法もあります。

雨樋など付帯設備の定期的なチェック

雨樋などの付帯設備を定期的にチェックすることも大切です。落ち葉の堆積などで雨樋が詰まったり、雨樋の接続部分が外れたりすると、雨樋に集められた雨水が、意図しない箇所へ流れることになります。まとまった雨水が外壁に流れれば、汚れの原因になるだけでなく、クラックやシーリング材の劣化箇所から雨水が侵入し、雨漏りの原因になるケースもあります。特に台風などの強い風雨が続いた翌日には、接続部分が外れていることもあるため、住宅の周りをぐるりと一周見てチェックするようにしましょう。また、雨の日に雨樋が詰まっているようであれば、業者によるメンテナンスが必要です。接続部分の外れや雨樋の詰まりが高所で発生した場合、危険作業が伴うため、専門業者へ任せるようにしましょう

外壁塗装を長持ちさせる方法

外壁塗装を長持ちさせる方法は次の通りです。

・耐用年数の長い塗料を選ぶ
・定期的な外壁の洗浄
・定期的な点検
・適切な時期に再塗装を行う

耐用年数の長い塗料を選ぶ

外壁塗装を長持ちさせるために最も重要なことは、耐用年数の長い塗料を選ぶことです。外壁に使用する塗料には数多くの種類があり、原料や性能が大きく異なります。一般的には価格の高い塗料ほど耐用年数が長く、性能が高いと言われており、反対に価格の低い塗料は耐用年数が短く、性能的に劣る傾向にあります。長期的な外壁の塗り替えサイクルを考えた際、どの塗料を選べばお得なのかを考える必要があります。

定期的な外壁の洗浄

すでに解説した通り、定期的な外壁の洗浄も塗装を長持ちさせる上で重要です。外壁には、汚れを付きにくくする性能や、カビの発生を防ぐ性能を持つものがありますが、表面にしつこい汚れが付いてしまうと、本来の性能を発揮できなくなってしまい、また汚れが付くといった悪循環に陥ってしまいます。住宅の立地条件にもよりますが、少なくとも年に1回は外壁の洗浄を行うようにしましょう。

定期的な点検

定期的な点検は、外壁を良い状態に保つ上で大切です。自分で点検することもできなくはないですが、やはり限界があります。専門的な知識がなければ、外壁の劣化状態を正確に判断することは難しいため、プロの目による点検が安心です。しばらく点検をしていないようであれば、一度専門業者に依頼して点検してもらうのがおすすめです。

適切な時期に再塗装を行う

適切な時期に外壁の再塗装を行うことも大切です。使用する塗料の耐用年数によっても変わりますが、その他にも、手で触れた際に白い粉が付くチョーキングや、色褪せ、塗膜のひび割れなどが発生した場合には、再塗装を行うタイミングです。

長持ちする塗料選びのポイント

長持ちする塗料選びのポイントは次の通りです。

✅耐用年数の長い塗料を選ぶ
✅機能性の高い塗料を選ぶ
✅色褪せしにくい色を選ぶ

耐用年数の長い塗料を選ぶ

前述の通り耐用年数の長い塗料は、再塗装によるメンテナンス時期を伸ばすことができます。近年外壁塗料として使用されている塗料の種類は、原料や成分の違いにより次のように分けられます。

・アクリル塗料
・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・ラジカル制御形塗料
・フッ素塗料
・無機塗料

中でも、シリコン塗料・ラジカル制御型塗料・フッ素塗料・無機塗料は耐用年数が長く、長期に渡り高い性能を保つとされています。なお、各塗料メーカーは、それぞれの製品の耐用年数を公表していないため、ここでは一般的に言われている耐用年数や特徴を解説します。

シリコン塗料

アクリル樹脂にシリコン樹脂を混ぜて作られる塗料です。価格と性能のバランスが良く、最も広く使用されている塗料でもあります。耐用年数は8~15年ほどです。

ラジカル制御型塗料

劣化の原因となるラジカルの発生を抑える成分が配合された塗料です。紫外線で劣化しにくい特徴があります。耐用年数は10~15年ほどです。

フッ素塗料

フッ素系合成樹脂を主原料にする塗料です。高い耐久性が特徴で、耐用年数は15~20年ほどです。

無機塗料

セラミックやケイ素などの無機物を原料にした塗料で、現在販売されている塗料の中で、最も耐久性が高いとされている塗料です。耐用年数は15~25年ほどです。

機能性の高い塗料を選ぶ

外壁の塗料には、汚れがつきにくい低汚染機能や、藻やカビの発生を防ぐ防藻・防カビ機能を持つものがあります。このような機能を持つ塗料を選ぶことで、長期的に外壁の状態を保つことに繋がります。塗料を選ぶ際には、機能性も視野に入れて選択すると良いでしょう。

色褪せしにくい色を選ぶ

色褪せしにくい色を選ぶことで、外壁の美観を長期的に保てます。赤や紫、黄色などは特に色褪せがしやすい色です。反対に色褪せしにくい色はベージュや灰色、白、黒などです。赤や紫などの色は、外壁に使用されることは少ないですが、塗装を依頼する際に、外壁の色の変更を検討している方は注意しましょう。

まとめ

この記事では、自分でできる外壁のメンテナンスや外壁塗装を長持ちさせる方法、長持ちする塗料選びのポイントなどを解説しました。メンテナンスをしなければ、外壁は劣化していく一方です。自分でできるメンテナンスには、外壁の洗浄や雨樋などの定期的なチェックがありますが、安全に作業できる範囲に留めることが大切です。

外壁塗装を長持ちさせるためには、塗料選びが最も重要です。塗装によるメンテナンス時期を延ばしたい場合には、無機塗料やフッ素塗料、ラジカル制御型塗料を選ぶとともに、機能性の高い塗料や色褪せしにくい色を選択しましょう。

池本塗装は、大阪八尾市を拠点にする地域密着の塗装専門店です。大阪市や堺市を中心に、外壁塗装や屋根塗装など幅広い施工実績があります。外壁や屋根など、長い間メンテナンスや点検がされていない場合には、劣化が進んでいる可能性があります。点検・メンテナンスのご用命は、ぜひ池本塗装にお気軽にお問い合わせください。

▷ラジカル制御型塗料ってどんな塗料?特徴やメリットやデメリットについて解説!

▷シリコン塗料ってどんな塗料?特徴やメリットやデメリットについて解説!

▷無機塗料ってどんな塗料?特徴やメリットやデメリットについて解説!

この記事は私が監修しました

池本塗装代表:池本 竜也

池本塗装代表:池本 竜也

塗装職人歴15年、1級塗装技能士・2級施工管理技士取得。一級技能検定にて優秀賞受賞、塗装技能大会にて大阪府知事賞、大阪代表の塗装職人として全国大会出場など。安心した塗装をご提供できるように日々技術を磨いています。

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