八尾市の塗装職人、池本塗装が教える知っておきたい屋根修理の豆知識

知っておきたい塗装の豆知識

ラジカル制御型塗料ってどんな塗料?特徴やメリットやデメリットについて解説!

「外壁塗装を検討しているけれど、塗料の種類が多すぎて違いがわからない…」

そんなお悩みをお持ちではありませんか?

ここ数年、外壁塗装の分野で注目されているのが「ラジカル制御型塗料」です。高い耐久性とコストパフォーマンスから、「シリコン以上フッ素未満」の選択肢として人気が高まっています。

この記事では、ラジカル制御型塗料の仕組みや特徴、他の塗料との違い、そして選ぶ際のポイントまでを、八尾市を中心に大阪府全域で塗装を行う池本塗装が、プロの視点からわかりやすく解説します。

ラジカル制御型塗料とは?

ラジカルとは?

「ラジカル」とは、紫外線などの影響で塗料の顔料(酸化チタン)から発生する、塗膜を破壊する非常に活性の高い酸化物質のこと。このラジカルが塗膜内に発生すると、劣化が進み、チョーキング(粉化)や色あせ、剥がれなどの原因になります。

ラジカルを“制御する”という技術

ラジカル制御型塗料は、こうした劣化因子であるラジカルの発生や活動を制御することで、塗膜の寿命を延ばす最新の塗料技術です。具体的には「高耐候性酸化チタン」や「光安定剤(HALS)」などを含む特殊な成分が、ラジカルの発生を抑えたり、無害化したりする働きをします。

この塗料はシリコン塗料よりも高耐久で、フッ素塗料よりも価格が抑えられているため、性能とコストのバランスに優れた新世代の塗料として注目されています。

ラジカル制御型塗料のメリット

外壁塗装において塗料選びは、耐久性・コスト・メンテナンス性すべてに関わる重要な判断です。ここでは、今注目されている「ラジカル制御型塗料」の主なメリットを、4つの観点から詳しくご紹介します。

✔高耐候性と耐久性

ラジカル制御型塗料の最大の特長は、紫外線に強く、劣化しにくいことです。

従来の塗料では、太陽光に含まれる紫外線によって「ラジカル(不安定な化学物質)」が発生し、塗膜が分解・劣化してしまう現象が避けられませんでした。しかし、ラジカル制御型塗料にはこのラジカルの発生や活動を抑える成分が含まれており、塗膜の分解を遅らせる効果があるのです。

これにより、チョーキング(表面が白く粉をふく現象)や色あせといった劣化が起こりにくく、外観の美しさを長期間キープできるのが大きなメリット。

耐用年数も12〜15年と長めで、従来主流だったシリコン塗料(10〜13年)よりも耐久性に優れています。

大阪のように強い日差しと高湿度の両方を受けやすい地域では、こうした「紫外線対策」が特に重要です。実際、池本塗装でも、日当たりの良い南面やベランダ周辺など、劣化の進みが早い箇所にはラジカル塗料の提案をすることが増えています。

✔コストパフォーマンスが高い

ラジカル塗料は、「価格は抑えたい、でも耐久性にも妥協したくない」という方にとって、最適なバランスを備えた塗料です。

フッ素塗料ほど高価格ではなく、シリコン塗料とほぼ同じ価格帯にもかかわらず、その耐候性はフッ素に匹敵するほどの評価を受けています。初期費用こそシリコンと大差ありませんが、塗り替えまでの期間が2〜3年長くなるため、長い目で見ればトータルコストが抑えられるのです。

例えば、シリコン塗料で10年ごとに塗り替える場合と、ラジカル塗料で15年もつ場合とでは、30年間で1回分の塗装費用が節約できることになります。とくに、戸建住宅やアパートオーナー様のように長期的な視点を重視される方には、この「コストの見え方」が非常に大きな判断材料となります。

✔幅広い素材に対応

ラジカル制御型塗料のもう一つの利点は、幅広い外壁材に対応できる汎用性です。

・モルタル壁
・窯業系サイディングボード
・ALCパネル(軽量気泡コンクリート)
・金属サイディング(ガルバリウム鋼板など)

など、さまざまな外壁に対応できるため、戸建住宅・アパート・工場・店舗など、建物の形状や用途を問わず使いやすい塗料となっています。

また、ラジカル塗料には外壁専用タイプだけでなく、屋根に使える製品や付帯部に適したものもあり、建物全体をラジカル塗料で統一することも可能です。これにより、メンテナンス周期が全体で揃うため、次回塗り替えの計画も立てやすくなるというメリットも生まれます。

✔実績も豊富で安心

「ラジカル制御型塗料は新しい塗料だから不安…」という方もご安心ください。池本塗装では、大阪府内を中心に数多くの施工実績があり、その性能は現場でしっかり証明されています。

たとえば、八尾市内の築15年を迎えた住宅では、南面の外壁にシリコン塗料を使った際よりも、色あせや粉化の進行が明らかに遅かったというお客様の声もいただいています。

さらに池本塗装では、塗料の選定から施工まで、すべて自社職人が対応。使用する塗料についても、信頼性の高い国内大手メーカー(エスケー化研、日本ペイントなど)の製品を中心に採用し、品質をしっかりと担保しています。

ラジカル制御型塗料のデメリット

ラジカル制御型塗料は多くのメリットを持つ優秀な塗料ですが、どんな塗料にも“完璧”はありません。ここでは、実際に施工を検討する際に注意しておきたいラジカル塗料のデメリットを3つの視点からご紹介します。

✔製品ごとの差が大きい

ラジカル塗料は、エスケー化研・日本ペイント・関西ペイントなど、複数の大手メーカーから商品化されていますが、その品質や性能には差があるのが実情です。

ラジカル制御とひとことで言っても、その技術や配合されている成分(高耐候性酸化チタン、光安定剤など)はメーカーによって異なり、耐用年数・防汚性能・仕上がり感に違いが出ることもあります。

また、中にはラジカル塗料として販売されていても、実際にはラジカル制御技術が十分でない製品も流通しており、価格が安すぎる製品には注意が必要です。

そのため、塗料を選ぶ際は「どのメーカーの、どの製品を使用するのか?」という点まで確認し、信頼できる業者に任せることが大切です。

池本塗装では、長年の経験から信頼性の高い塗料を厳選し、メーカーとの技術連携も行いながら、常に高品質な仕上がりを目指しています。

✔塗料としての歴史が浅め

ラジカル制御型塗料は、登場してから約15年ほどの比較的新しい技術です。普及が本格化したのは2010年代以降であるため、アクリル塗料やシリコン塗料のように“数十年単位”の実績データはまだ少なめです。

もちろん、主要メーカーによる耐候性試験や、実際の施工事例は多数ありますが、「新しいものに対して慎重に判断したい」という方にとっては、長期使用に関する信頼性を確認したくなるのも無理はありません。

とはいえ、池本塗装が八尾市を中心に大阪府内で実際に施工した現場では、シリコンと比べても遜色ない耐候性と美観の維持力が確認されています。「10年以上もつ塗料を探しているけど、フッ素は予算的に難しい…」というお客様にとっては、非常に現実的で信頼できる選択肢といえるでしょう。

✔艶ありタイプが多い

ラジカル塗料は、その成分構成や塗膜の保護性能の高さから、艶のある仕上がりになる製品がほとんどです。そのため、外観の美しさや高級感を重視する方にはぴったりですが、「落ち着いた雰囲気にしたい」「艶を抑えたマットな外壁が好み」という方にとっては、選べる製品が限られるという側面があります。

一部メーカーでは3分艶・艶消しといったバリエーションも出ていますが、まだ数は少なめです。

そのため、仕上がりの質感にこだわりがある場合は、事前に色見本・艶感サンプルを確認することが重要です。

池本塗装では、お客様のご要望に応じて艶のある塗料・艶を抑えた塗料のどちらも比較しながらご提案しています。見た目と性能のバランスをとった塗料選びができるよう、しっかりサポートいたします。

他の塗料との比較:どれを選べばいい?

塗料の種類 耐用年数 価格帯 特徴
アクリル塗料 5〜7年 ◎ 安い 安価だが耐久性は低い
ウレタン塗料 7〜10年 ○ やや安い 柔軟性があり付帯部におすすめ
シリコン塗料 10〜13年 ◎ 標準的 バランスの取れた定番
ラジカル塗料 12〜15年 ◎ 中程度 耐久性・コスパともに優秀
フッ素塗料 15〜20年 △ 高い 最高クラスの耐候性

目的や予算によって選ぶべき塗料は異なります。「初めてで迷っている」「耐久性を重視したい」など、お客様のご要望に合わせて、池本塗装では最適な塗料選びをサポートしています。

ラジカル塗料はこんな方におすすめ!

・初めて外壁塗装をされる方
・できるだけ長持ちする塗料を選びたい方
・メンテナンスの手間を減らしたい方
・シリコン以上、フッ素未満の“ちょうどいい選択肢”をお探しの方
・艶のある外観がお好みの方

特に、塗り替えを10〜15年スパンで考えている方には最適な塗料です。池本塗装では、お住まいの状態やご要望を丁寧にヒアリングし、ラジカル塗料を含めた複数のプランをご提案します。

まとめ

ラジカル制御型塗料は、高い耐久性とコストパフォーマンスを両立した“ちょうどいい塗料”として、近年ますます注目を集めています。 紫外線に強く、美観が長持ちするため、「なるべく長くもたせたい」「将来の塗り替え回数を減らしたい」という方には、非常に現実的で賢い選択肢といえるでしょう。

ただし、どれほど優れた塗料でも、すべての家に万能とは限りません。

立地環境、外壁材の種類、ご予算、ご家族のライフスタイルによって、最適な塗料は一軒一軒違ってくるものです。

池本塗装では、そうした細かな条件を一つひとつ丁寧に確認し、代表・池本が現地調査から直接ご対応。塗料の性能や違いについても、専門用語をかみ砕きながら、納得いただけるまでしっかりご説明いたします。

「押し売りされたらどうしよう…」「質問しにくかったら嫌だな…」そんなご心配も不要です。

池本塗装は、無理な営業は一切しない“職人直営”の塗装店です。お客様の不安や疑問に寄り添いながら、誠実なご提案をお約束します。

外壁塗装を検討されている方は、まずは無料の現地調査・お見積りからお気軽にどうぞ。

八尾市を中心に大阪府全域に対応しております。皆さまの大切なお住まいを、塗装でしっかり守るお手伝いをさせてください。

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この記事は私が監修しました

池本塗装代表:池本 竜也

池本塗装代表:池本 竜也

塗装職人歴15年、1級塗装技能士・2級施工管理技士取得。一級技能検定にて優秀賞受賞、塗装技能大会にて大阪府知事賞、大阪代表の塗装職人として全国大会出場など。安心した塗装をご提供できるように日々技術を磨いています。

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