八尾市の塗装職人、池本塗装が教える知っておきたい屋根修理の豆知識

知っておきたい塗装の豆知識

外壁塗装を放置するとどんなリスクが考えられる?危険性を解説します

外壁は住宅を守る重要な部材です。外壁塗装を放置すると、住宅を守る外壁の劣化が早まり住宅全体の寿命を縮めることになりかねません。この記事では、外壁塗装を放置すると発生するリスクや外壁塗装の劣化のサイン、外壁塗装を長持ちさせる方法などを解説します。外壁塗装の傷みが気になっている方や、外壁塗装を放置するとどのようなことが起きるのか気になる方はぜひ参考にしてください。

なぜ外壁材は塗装されているのか

八尾市にて行った屋根外壁塗装の様子

そもそも、なぜ外壁には塗装が必要なのでしょうか。外壁材には、窯業系サイディングやALCボード、金属鋼板など多くの材質がありますが、多くの外壁材は着色のほかに、表面を保護する目的のため塗装されています。
塗装することで、外壁材の表面には塗膜による保護膜が形成され、雨などの水分や太陽光による紫外線から外壁材を守る働きがあります。
窯業系サイディングを初めとしたセメントが主原料の外壁材は、塗装による保護膜がなければ、紫外線の影響をじかに受けることに加え、素材が水分を吸収してしまうため劣化が早まります。金属サイディングであれば、早期に錆が発生してしまうでしょう。これは外壁材に限らず、屋根材も同様です。例外として、塗装が不要な外壁材である外壁タイルがあります。タイルは石や粘土を高温で焼き固めたもので、耐久性が非常に高く、塗装が必要ありません。外壁タイルのデメリットとして、初期費用が高くなりやすく、素材の重量があるため、施工できる住宅が限られる点があります。タイルを除いた一般的な外壁材であれば、塗装の劣化を放置することは、外壁材の劣化スピードを早めることに繋がるため注意が必要です。

外壁塗装を放置すると発生するリスク

外壁塗装を放置すると発生するリスクは次の通りです。

✅美観の低下
✅遮熱・断熱機能の低下
✅雨漏りの発生
✅メンテナンス・修繕費の増加

美観の低下

外壁塗装を放置すると、汚れや色褪せなどにより美観が低下します。外壁は、屋根の次に風雨や紫外線の影響を受けやすい箇所であるため、塗装の劣化を避けては通れないのです。外壁が白に近いほど、黒い雨シミや緑の藻・苔が目立ちやすくなり反対に黒に近い色ほど色褪せが分かりやすい特徴があります。また、ツヤの低下も美観を損なう一因です。もともとツヤを抑えたツヤ消し塗装もありますが、この場合はツヤの有無で塗装の劣化を判断できなくなるため注意しましょう。汚れや藻・苔の繁殖、色褪せ、ツヤの低下は住宅を築年数以上に古ぼけて見せてしまいます。

遮熱・断熱機能の低下

外壁には、塗装によって遮熱機能や断熱機能を持たせたものがあります。太陽光の当たる外壁表面の塗装によって紫外線の反射率を高めたり、熱を伝わりづらくする遮熱・断熱機能ですが、外壁表面が汚れていたり、色褪せるほど劣化が進んでいると本来の性能を発揮できなくなります。新築時よりも遮熱・断熱機能を感じられなくなった場合には、外壁表面の汚れや塗装の傷み具合をチェックしてみましょう。

雨漏りの発生

前述した通り、外壁塗装を放置すると外壁材の劣化に繋がります。外壁材が劣化し、ひび割れが発生すれば、隙間から雨水が住宅内部へ入り込み、内部の木材を腐食させてしまうケースもあります。また、サッシや外壁の継ぎ目のシーリングが劣化しても同様に雨水が内部に入り込んでしまうことがありますが、通常であれば塗装メンテナンスを行う際にシーリングのチェックや補修を同時に行うため、雨漏りに発展することはあまりありません。外壁塗装を放置するということは、こうした段階的な劣化の進行や傷んだ箇所をチェックする機会を失うことにもなるのです。

メンテナンス・修繕費の増加

外壁塗装を放置し雨漏りが発生すれば、当然のことながら修繕しなければなりません。雨水が入り込み外壁内部の木材が腐食していた場合には、木材の交換なども検討しながら修繕を行うことになるため、工事に時間が掛かかることに加え修繕費用も高額になりやすい傾向にあります。定期的な塗装メンテナンスを行うことで、雨漏りに繋がるような劣化を未然に防げるため余計な修繕費が発生せず、長い目で見ても多くのメリットがあります。

外壁塗装が必要になる劣化サイン

外壁塗装が必要になる劣化サインは次の通りです。

✅色褪せ
✅チョーキング
✅藻や苔の発生
✅塗装のひび割れ・剥がれ
✅錆の発生

色褪せ

色褪せは、太陽光に含まれる紫外線や雨水の影響により塗料の色素が抜けてしまう現象です。外壁表面の塗装が劣化しているサインで、塗装により付与されている遮熱性能なども低下している可能性があります。

チョーキング

チョーキングは、外壁を手で触った際に白い粉のようなものが付く現象です。塗装が劣化し、塗膜表面のクリアー層が落ちてしまっている状態でもあります。クリアー層は塗膜の着色層を保護すると共に、ツヤを生むものでもあるため、落ちてしまえば表面のツヤがなくなり着色層が劣化してしまいます。

▷外壁の「チョーキング現象」とは?原因と対処法を解説

藻や苔の発生

外壁表面の塗膜や外壁材が劣化し、表面にわずかな凹凸ができると、飛んできた胞子から藻や苔が発生します。外壁表面の軽い汚れや砂ぼこりなどは、本来であれば雨水で洗い流されますが、塗膜が劣化すると表面の滑らかさが低下し、汚れや胞子などが残りやすくなるためです。とくに日光の当たりにくい北面の外壁や屋根で発生しやすく、藻や苔が発生した場合には塗装の劣化が進んでいる可能性があります。

▷外壁に発生するカビや苔の原因と対策方法

塗装のひび割れ・剥がれ

劣化が進行すると塗装のひび割れや剥がれが起こるケースがあります。塗装のひび割れや剥がれが起こると、外壁材の素材を守ることができなくなるため、外壁の劣化が加速度的に進んでしまいます。塗装のひび割れや剥がれを見つけたら、早急に専門業者へ塗装メンテナンスを依頼しましょう。

錆の発生

外壁の金属サイディング、雨戸や庇などの鉄部は、塗装の劣化が進むと錆が発生するケースがあります。初めに白錆びが発生し、放置すると赤錆が発生します。錆が発生すると、塗装メンテナンスの際に錆落としといった工程が必要になるため、時間も費用も余計に掛かります。錆が発生する前に塗装によるメンテナンスを行い、外壁の劣化を進行させないようにしましょう。

▷雨戸、戸袋にも塗装が必要?劣化サインやメンテナンス方法を解説

外壁塗装を長持ちさせるコツ

外壁塗装を長持ちさせるコツは次の通りです。

✅高耐久の塗装を選ぶ
✅確かな技術を持つ業者を選ぶ
✅定期的な塗装メンテナンスを行う

高耐久の塗装を選ぶ

外壁の塗料には多くの種類があり、それぞれ耐久性も大きく異なります。一般的には、高価な塗料ほど耐久性が高く、安価な塗料ほど耐久性が低いと言われています。こだわりがなければ塗装業者に塗料選びを任せることもできますが、定期的な塗装メンテナンスが煩わしい方や、できるだけ長持ちする塗料を選びたい方は要望を事前に伝えておくと良いでしょう。

確かな技術を持つ業者を選ぶ

外壁塗装の耐久性は、塗料そのものの性能に左右されますが、施工する業者の技術によっても大きく左右されます。例えば、塗装前に行う下地処理が不十分であった場合には、塗料の密着が不十分になり、塗装の剥がれが起こりやすくなります。塗料の塗布工程に関しても、面積に対しての使用規定量を守らなければ、期待する性能を発揮できないケースもあり、注意しなければなりません。工事費用が安いからといった理由だけで塗装業者を選ぶのではなく、確かな技術を持った業者を選ぶことも大切です。

定期的な塗装メンテナンスを行う

外壁塗装は、経年とともにどうしても劣化してしまうものです。外壁塗装を長持ちさせる最も確実で効果的な方法は、定期的な塗装によるメンテナンスを行うことです。定期的な塗装メンテナンスは、外壁が致命的な劣化状態になる事を防ぐため、住宅全体を長持ちさせることに繋がります。新築から一度も塗装によるメンテナンスを行っていない場合には、10年を目安に塗装メンテナンスを検討しましょう。

まとめ

この記事では、外壁塗装を放置すると発生するリスクや外壁塗装の劣化のサイン、外壁塗装を長持ちさせる方法などを解説しました。外壁塗装は、外壁の素材を水分や紫外線から守る重要なものです。外壁塗装を放置したことで外壁の劣化が加速度的に進み、雨漏りが発生してしまえば住宅全体を守るといった役割を果たせなくなります。

外壁塗装の劣化は、チョーキングやひび割れ、塗装の剥がれなどで判断できますが、劣化の進行具合は専門業者でなければ判断が難しいため、心配であれば専門業者による点検を受けるのが良いでしょう。外壁塗装を長持ちさせるには、耐久性の高い塗料を選ぶことや塗装業者選びも大切ですが、定期的な塗装メンテナンスを行うことが最も確実な方法です。外壁塗装の放置はデメリットだらけです。新築から10年を目安に塗装メンテナンスを検討するようにしましょう。

大坂八尾市で外壁塗装・屋根塗装・防水工事などを行う池本塗装は、職人直営の塗装専門店です。外壁を健全な状態に保つためには、定期的な塗装メンテナンスが必要不可欠です。新築以来、まだ一度も塗装メンテナンスを行っていない場合には、外壁の劣化が進んでいるかもしれません。点検や塗装メンテナンスのご依頼は、ぜひ池本塗装にご用命ください。お待ちしております。

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この記事は私が監修しました

池本塗装代表:池本 竜也

池本塗装代表:池本 竜也

塗装職人歴15年、1級塗装技能士・2級施工管理技士取得。一級技能検定にて優秀賞受賞、塗装技能大会にて大阪府知事賞、大阪代表の塗装職人として全国大会出場など。安心した塗装をご提供できるように日々技術を磨いています。

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