八尾市の塗装職人、池本塗装が教える知っておきたい屋根修理の豆知識

知っておきたい塗装の豆知識

窓の雨戸や戸袋にも塗装が必要?劣化サインやメンテナンス方法を徹底解説!

窓ガラスを保護するために雨戸が付いている住宅がありますが、この雨戸と雨戸を収納する戸袋にも定期的な塗装メンテナンスが必要です。
しかし、雨戸や戸袋に使用されている材質によってメンテナンスの方法やサイクルが異なるため、どのタイミングで修繕を依頼すべきか判断が難しい部分があります。
そこで、本記事では雨戸と戸袋の塗装メンテナンス方法について一般の方にも分かりやすく解説しますので参考にしてください。

雨戸や戸袋の役割と種類

八尾市にて外壁塗装・屋根塗装・付帯部塗装

まずは、雨戸の役割と種類について整理してみます。

雨戸の役割①住宅の防犯性を高める

窓ガラスは衝撃で割れやすい材質ですので、空き巣などの不審者の侵入経路になってしまいます。
そこで、夜間や長期の不在時には雨戸を閉めておくと、窓を物理的に保護できますので防犯性能が格段に高まります。
また、夜間は室内が明るいと外部から覗き見がしやすくなってしまいます。
雨戸を閉めることによって外部の視線を完全にシャットアウトでき、プライバシーとセキュリティをしっかりと守ることが可能になります。

雨戸の役割②雨風から窓ガラスを守る

台風などの暴風雨の際には、木の枝や小石だけでなく飛ばされた構造物なども飛来する可能性があります。
雨戸を閉めておけば暴風雨から窓ガラスを守れますので、自然災害に対する対策としても雨戸は非常に有効です。

雨戸の役割③近隣からの延焼を防ぐ

見逃されやすいのが雨戸の延焼防止効果です。窓ガラスは熱で割れてしまいますので、近接している隣家が火災になった際には、窓ガラスからもらい火して室内で火災が発生し、延焼被害を受ける可能性があります。
そのような万が一の際でも雨戸を閉めておくことで、外壁を焦がす程度で延焼を食い止められる可能性があります。

雨戸の形状

雨戸には、大きく分けて次の4つの形状があります。

【引き戸タイプ】

引戸タイプの雨戸は、サッシの外部側に設置されたスライドレール上を横に移動し、開閉します。雨戸を全て片方に寄せる片引式の雨戸が一般的です。
最もシンプルな構造ですので故障しにくく、戸袋への収納スペースも比較的少なくて済みます。
デメリットとしては、雨戸がレールに乗っているだけの状態ですので、強風や地震時に上下に揺さぶられると外れやすい点です。

【ルーバータイプ】

羽根状のルーバーを組み合わせて造られた雨戸で、雨戸を閉めて外部からの視線を遮りながらも、室内にある程度の採光と通風を取り入れることが可能です。
ルーバーが一定の角度で動かない固定ルーバー式と、任意の確度に動かせる可動ルーバー式があります。
可動式はルーバー構造が複雑なため、メンテナンスが発生しやすい点には注意が必要です。

【折れ戸タイプ】

雨戸を折り畳んで開閉するタイプです。戸袋が無く開放感があり、限られたスペースを有効に活用できます。
折れ戸は丁番やレールなどの構造が複雑で部品が多いため、ややメンテナンスが発生しやすい傾向があります。

【窓シャッタータイプ】

窓全体を覆うようにシャッターを設置するタイプで、最も耐風性・防犯性・耐火性に優れています。
手動式と電動式があり、電動式は窓を開けずに操作できるため便利ですが、設置コストは高額になります。

雨戸に使用される材質

雨戸の材質としては、木製・スチール製(鉄製)・アルミ製が考えられます。
それぞれの特徴とメリット・デメリットについて整理します。

【木製雨戸】

天然素材ならではの温かみがあり、和風住宅から洋風住宅まで様々な意匠を表現できます。
デメリットとしては、強度と耐久性にやや劣る点と、天然素材であり腐朽しやすいため、定期的な点検と塗装メンテナンスが必要なことです。

【スチール製雨戸】

スチール製の雨戸は高強度で耐久性に優れます。長寿命で、防犯性も高いことがメリットです。
ただし長年のうちには錆が発生しますので、木製雨戸同様に定期的な塗装メンテナンスが必要です。
また、沿岸部では潮風に侵されて錆が非常に発生しやすいため、採用は控えたほうがよいでしょう。

【アルミ製雨戸】

アルミ製の雨戸は軽量で錆びにくく、耐久性にも優れています。
メンテナンスが簡単で、基本的には塗装メンテナンス不要で長くお使いいただけます。
基本的にアルミサッシメーカーの既製品になりますので、窓と一体化したシンプルなデザインとなります。
しいて言えば外観が画一的になってしまうことが難点です。

【材質別】雨戸や戸袋の劣化症状と塗装メンテナンス方法

八尾市にて外壁塗装・屋根塗装・付帯部塗装

雨戸や雨戸を収納する戸袋の劣化症状についてまとめてみました。
以下のような症状が目視で確認できたら、専門工事業者に点検を依頼してメンテナンスを検討するようにしましょう。

木製雨戸

木材の大敵は湿気です。通気が悪く湿度の高い環境では、腐朽が進みやすくなりますので、戸袋に入っている雨戸は定期的に引き出して乾燥させるようにします。
表面の割れや反り、塗装の剥離が見られた場合は塗装によるメンテナンスを検討しましょう。

木材用の塗料には、合成樹脂塗料や木材保護塗料、自然塗料などがあります。
それぞれの塗料の特性に合わせた最適な工程を踏むことで長持ちしますので、専門工事業者の提案をよく確認するようにします。

外部の木部塗装については、こちらの記事も併せてお読みください。
▷外壁塗装で行う木部塗装とは?必要性と特徴について

スチール製雨戸

鉄は表面の塗装によって錆の発生を食い止めています。紫外線による成分の劣化や温度変化による膨張収縮によって、塗装も徐々に劣化していきます。
塗装の表面にひび割れや剥がれが発生した場合は、錆が広がらない内に早期の手当てが必要です。
特に海沿いや湿気の多い地域では、塩害による錆が発生しやすくなりますので、点検とメンテナンスの頻度を高める必要があります。

鉄部の塗装は、発生した錆と劣化塗膜の除去(ケレン)と下塗りの錆止め塗装をしっかりと行う必要があります。
鉄部の塗装に関しては、こちらの記事も参考にしてください。
▷鉄骨階段に錆が発生したら早めの塗装メンテナンスを!錆の再発を防ぐ塗装方法も解説

アルミ製雨戸

アルミは非常に耐候性能が高く、表面塗装も剥がれることはめったにありません。
原則としてメンテナンスフリーだと思って差し支えありませんが、強風などによって変形してしまった場合は修理が難しく、交換が必要になることがあります。

雨戸や戸袋を塗装メンテナンスする際の注意点

雨戸や戸袋を塗装メンテナンスする際の注意点と、お得に施工を依頼するためのポイントをご紹介します。

戸袋の内側の塗装

雨戸を収納する戸袋やシャッターボックスの内側は、雨風や紫外線などに直接さらされませんので通常は塗装しません。
塗装したとしても、夏場に柔らかくなった塗料と雨戸が固着して引き出せなくなるなどのトラブルが発生する可能性があります。その意味でも、塗装はしない方が賢明でしょう。

他の部位の塗装工事と同時に施工するとお得

雨戸を単独で塗装メンテナンス依頼すると、割高に感じられるかもしれません。
屋根や外壁の塗装と同時に雨戸の塗装も実施すれば、仮設費や現場経費を抑えることが可能になりますので、お得に施工が可能です。
住宅で一般的な10〜20年の塗装メンテナンス周期の際に、雨戸も忘れずに塗装依頼するようにしましょう。

まとめ

今回は雨戸や戸袋の塗装メンテナンスについて解説してきました。
住宅全体では見落とされがちなパーツですが、ここで説明した通り多くの重要な役割と機能があります。

大阪府八尾市に本拠を置く池本塗装では、雨戸や戸袋に関しても心を込めて丁寧に施工しています。
屋根や外壁の塗装メンテナンスの際の同時施工はもちろん、雨戸1枚だけの塗装でも喜んで対応させていただきます。
点検および見積は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事は私が監修しました

池本塗装代表:池本 竜也

池本塗装代表:池本 竜也

塗装職人歴15年、1級塗装技能士・2級施工管理技士取得。一級技能検定にて優秀賞受賞、塗装技能大会にて大阪府知事賞、大阪代表の塗装職人として全国大会出場など。安心した塗装をご提供できるように日々技術を磨いています。

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