塗装工事では相見積もりを取るべき?見積チェックの注意点と合わせて解説!
屋根や外壁のリフォーム工事を検討する際には、いくつかの会社から見積を取得する方が多いでしょう。
複数の見積を比較することを「相見積もり(あいみつもり)」といいますが、単純な金額比較だけでは失敗することも多いのが実情です。
今回の記事では、相見積もりを取る際の注意点と見積チェックの際に知っておくべきポイントについて詳しく解説します。
相見積もりとは?
相見積もりとは、同じ条件で複数の会社から見積を取得して、比較検討のうえで依頼先を決定するプロセスです。
相見積を取ることのメリット
相見積もりを取るメリットとして、下記のようなことが挙げられます。
✅会社間の競争を促し、より優れた提案を引き出せる
✅各社のコストを比較し、適正な金額で発注できる
✅複数の提案から最適な工事内容を決定でき、選択肢が広がる
相見積もりを取得する一番のメリットは、相見積もりを取ることを業者に伝えることで提案内容の信頼性と適正な金額をある程度担保できることです。施主様が各社の見積を比較することで不要な工事や工程に気付くこともあり、さらなる値引き交渉をすることも可能でしょう。
見積依頼から現場調査・実際の見積提出までの過程で、業者の受注意欲や顧客対応の誠実さなど、企業のカラーを事前に確認しておくことで受注後のトラブルを避ける目的もあります。
相見積を取る際の注意点
相見積もりを取得する際には、次のような点に注意しましょう。
✅見積もりが有料か無料かを確認する
✅相見積もりであることを事前に各社に伝える
✅希望する仕様や工期など、同じ条件で見積もりを依頼する
✅見積の提出期限を伝える
✅依頼業者を決定した際には、他社に断りの連絡を入れることを忘れずに
まずは、依頼予定の会社に見積もりが無料であるかを確認しましょう。
見積もりの作成は、移動や現地調査、実際の作成作業など業者にとっては経費が掛かる作業です。
営業に掛かる必要経費と捉え、無料で見積もりを作成する業者がほとんどだとは思いますが、受注に至らなかった場合に高額な見積費用を請求してくる悪質な業者もいますのでご注意ください。
よりよい条件を引き出すためには、相見積もりであることを各社に事前に伝えるべきです。
各社の見積もりが出揃った後は、十分に比較検討して依頼する業者を決定します。
その過程で他社の見積もり書を直接見せたり金額を教えたりするのは避けましょう。工事を成功させるためには、業者との信頼関係が必要です。同様のことを他社にもしていると思われてしまい、業者の意欲を削ぐ結果になりがちです。
相見積を取得して塗装工事をする際の流れ
屋根や外壁の塗装工事を例にして、相見積もりを取得して実際に工事に着工するまでの流れについて解説します。
相見積もり工事の流れ①工事の内容と工期・予算を決める
まずは工事の内容を決めます。雨漏りや強風などの自然災害などの損傷があればシート養生や止水コーキングなどの応急処置が必要ですが、屋根や外壁の経年劣化対策であれば、半年から一年程度の検討期間を設けてもよいでしょう。
工期の設定も重要です。特に春や秋などの気候が落ち着いている時期は業者も繁忙期になりますので、早めの依頼で事前に工期を押さえることもできます。
工事に掛けられる予算を先に決めておくことをおすすめします。
予算設定が無いと、必要以上の仕様や工事範囲を設定されてしまい、適正な価格が分かりづらくなってしまいます。
相見積もり工事の流れ②見積もり先を決める
見積もり先の選定には、チラシやネット広告などで知った業者に依頼する他に、リフォーム業者紹介サイトを利用する方法もあります。
地域密着型の専門工事業者もおすすめです。そのエリアの気候などを熟知しており、確実な施工が期待できます。
近隣で施工実績がある業者もいるはずですので、知人や友人から評判を聞いて紹介してもらうのもよいでしょう。
相見積もり工事の流れ③相見積もりを取る
見積もりはまずは一社に絞って依頼してもよいでしょう。その業者の現地調査の結果や提案を聞く過程で、ある程度の知識が身に付き工事に掛かる費用も掴むことができます。
その後、セカンドオピニオン的に複数社に同条件で現地調査と見積もり提案を取得して、相見積もりを取る流れです。
相見積もり工事の流れ④コストや工事期間等を精査
相見積もりが出そろったら、工事内容と金額を比較します。疑問点や要望と違う箇所があれば指摘し、見積もりを修正してもらうことも必要です。
注意しなければならないのが工期設定です。少人数で複数現場を掛け持ちする業者は工期が長くなりがちです。
長い工期や冬場などの閑散期に施工する前提で安価な金額提示をする業者も存在しますので、よく確認するようにしましょう。
相見積もり工事の流れ⑤工事請負契約
業者を選定したら、工事請負契約を締結します。契約には金額だけでなく、工事範囲と使用材料、着工から引き渡しまでの工期が明記されているかをチェックします。
支払い方法についても確認が必要です。完了時に一括払いではなく、契約金や着工金など数回に分けての支払いが必要なケースもあります。
相見積もり工事の流れ⑥工事の着工
契約が完了したら、設定された期日で工事を施工します。外部の塗装工事は天候に左右されますので、ある程度の余裕を持って工期設定しておくべきです。
工事中の騒音や工事車両の駐車など近隣の迷惑になる場合もありますので、近隣へ工事説明と事前の挨拶をするよう、業者に念を押しておきましょう。
塗装工事見積のチェックポイント
外壁塗装工事を例にとって、相見積もりを比較する際のチェックポイントについて解説します。
一般的な塗装工事の見積項目
外壁塗装の一般的な見積もり項目は下記の通りです。
【仮設工事】
足場掛け払い
養生費
【本工事】
高圧洗浄
下地修繕
コーキング
下塗り
中塗り
上塗り
【諸経費】
一般管理費
現場管理費
工事車両駐車場代
相見積もりを比較すると個々の項目の違いはあると思いますが、①仮設費②本工事費③諸経費の大枠は変わりません。
この3つのバランスが他社と比較して大きく違う業者には、その理由を確認しましょう。
コストを下げられる正当な理由があれば問題ありませんが、工程を省いたり勝手に仕様を変えていたりする場合もあります。
仮設費や諸経費が安すぎる場合も、近隣への配慮や工事の安全性に疑問が付くケースもありますので要注意です。
塗装工事の相見積もりでチェックするポイント
塗装工事の相見積もりでチェックするポイントを下記にまとめてみましたので、比較検討の際に参考にしてください。
□希望の予算内に収まっているか
□希望の工期で施工が可能な内容になっているか
□要望した工事内容が網羅されているか
□塗装する屋根や壁の面積が極端に違っていないか
□塗装工事の工程が明記されているか
□使用する資材の商品名が明記されているか
□足場など安全対策のための費用が計上されているか
□他社と比較して諸経費が過大でないか
まとめ
今回は塗装工事の相見積もりについて、取得するメリットや注意点について詳しく解説しました。
訪問セールスで高額な工事を提案する悪徳業者や、施工実績の乏しい技術力に劣る業者に依頼してしまわないためにも、複数社に相見積もりを依頼して比較検討することは重要なことです。
大阪府八尾市に拠点を構える池本塗装では、国家資格を持つ専門技術者による確かな技術をベースにした豊富な施工実績があります。お客様が取得した見積もりのセカンドオピニオンも喜んでお受けします。もちろん見積りは無料ですので、ご安心ください。
屋根や外壁の塗装メンテナンスをお考えの方は、まずはお気軽にご連絡ください。
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