八尾市の塗装職人、池本塗装が教える知っておきたい屋根修理の豆知識

知っておきたい塗装の豆知識

外壁塗装の秘密「ハウスメーカー」と「職人直営店」の違いとは?メリット・デメリットを解説

外壁塗装を計画する際、業者選びは重要な選択です。そしてその選択肢の中で特に比較されるのが「ハウスメーカー」と「職人直営店」です。

結論から言うと、どちらが優れているとは一概に言えません。それぞれにメリットとデメリットがあり、貴方のニーズ、予算、そして求める品質によって最適な選択肢が変わってきます。この記事では、ハウスメーカーと職人直営店、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。最終的には、どちらを選ぶべきかの判断の手助けとなる情報になっていますので、是非ご覧になってください。

ハウスメーカーによる外壁塗装のメリットとデメリット

ハウスメーカーとは?

ハウスメーカーとは、総合的な住宅ソリューションを提供する企業であり、設計から施工、メンテナンスまで一手に担います。彼らは外壁塗装でもその専門性を発揮し、過去の実績に照らし合わせた塗料選定、適切な施工計画、効率的な施工管理を行います。

外壁塗装の場合、特に気を付けるべきは塗膜の耐久性と密着性です。ハウスメーカーは各種塗料の特性を理解し、環境条件や建物の状態に最適な塗料を選定するマニュアルが細かく設定されており、職人直営店のような小規模な会社にはない、施工実績と協力会社の数、そして情報の管理とマニュアル化が魅力です。

利用する側の立場からすると「とにかく楽に早く終わらせたい」というニーズがある方は、ハウスメーカーに工事を依頼するのがおすすめといえるでしょう。

ハウスメーカーの外壁塗装のメリット

  1. 品質保証: ハウスメーカーはブランド力があり、一定の品質基準が保証されています。良くも悪くも、マニュアルに沿って長期的・経済的に間違いない選択で安心したい方であれば、ハウスメーカーがおすすめです。
  2. アフターサービス: 長期間にわたるサポートがあり、何か問題が起きた場合も安心です。顧客の工事が、いつ・誰が・どのように施工したかの情報が正確に管理されていることが多く、何十年という期間に渡って一貫性のあるアフターサービスを提供してくれます。
  3. 体制の充実: ハウスメーカーは一般的に、最新の塗装技術や設備を持っています。小さな会社では、新しい設備に投資する予算の抽出は簡単なことではありません。しかし、ハウスメーカーの場合は業界の最新の情報を元に、将来に投資するためのコストも見積もりに上乗せして考えられていることが一般的です。
  4. 全体最適化:ハウスメーカに塗装や各種のメンテナンスを依頼している場合、新築時から関わっていることが多く、過去の劣化・補修箇所の原因などの履歴が細かく残っているので、建物全体を意識しての効率的な判断が可能となります。

ハウスメーカーの外壁塗装のデメリット

  1. コスト: ハウスメーカーの最大のデメリットはコストです。高品質・高サービスにはそれなりの価格が伴う場合が多いです。他にも、職人直営店にはかからない営業や事務員といった人件費、チラシやCMといった広告費、そして工事に携わる下請け会社の数だけ、利益を上乗せする必要があります。これらのコストが、顧客の時間や労力を軽減する為のサービス料と捉えるかどうかということですが、少しでも安くしたいと思われる方には大きなデメリットといえます。
  2. 選択肢の少なさ: 自社が協力体制を築いている各メーカーや下請け会社の製品やサービスに限定される場合が多く、他社の優れた塗料等を選びにくい場合があります。外壁は絶対この色にしたいといったようなこだわりがあっても、ハウスメーカーのサービスににない、又は施工できる下請け会社がいない場合は、その希望が叶わないことがあるので、事前に確認が必要です。
  3. 待ち時間: 大規模な会社なので、スケジュールが埋まっている場合があり、待ち時間が発生する可能性があります。職人直営店にもいえるデメリットでもあり、ハウスメーカーの方が協力体制が大きい場合が多いので比較的希望の日程に合わせられるケースが多いでしょう。

簡潔にまとめると、ハウスメーカーが提供する外壁塗装は、その品質やアフターサービスで一定水準の高い信頼を提供しています。しかし、それには一定のコストがかかる場合が多く、また選択肢がマニュアルの範囲に限定される点には注意が必要です。

そして、とても細かなニーズには対応しきれないということが多いという認識を持っておいてください。

職人直営店による外壁塗装のメリットとデメリット

職人直営店とは?

職人直営店は、一般的に職人が独立して始めた店舗や、職人が中心となって運営する地域密着型の企業のことを指します。職人直営店は、外壁塗装に限らず様々な工種において、特化したサービスを提供し、専門性と手間暇をかけた仕事が売りです。

トータルでの建物の維持、メンテナンスの容易さを考えればハウスメーカーに依頼するのが楽ではありますが、自分が長く住む住居には、やはりこだわりを持ちたいといった方やコストは安く押さえたいといった方は職人直営店がおすすめです。

職人直営店の外壁塗装のメリット

  1. コストパフォーマンス: 職人直営店を選ぶ最大のメリットといえるのがコストが安いことです。ハウスメーカーにある営業や事務といった人件費、チラシ・CM等の広告費、そして工事に携わる各下請け会社の利益の確保(中間マージン)が少ないため、品質の高いサービスをリーズナブルな価格で提供できるのが魅力です。ハウスメーカーに比べ、工事施工費は2〜3割は安価になるケースが多いと思われます。
  2. 柔軟な対応: 小規模な運営なので、お客様の細かい要望にも柔軟に対応可能です。施工する職人が直に希望を聞いてくれるので、顧客がイメージする希望を忠実に再現してくれる可能性は高いといえるでしょう。そして、様々なこだわりに対応できるだけの知識と技術を持っているのも、職人直営店の強みです。
  3. 地域密着: 地元での評判や口コミといったローカルな情報に左右されるので、競争に勝ち抜くスキルと信頼がある会社が地域に根差すことになります。仕上がりの希望はもちろん、金額や日程に至るまで柔軟に相談に乗ってくれるのも職人直営店ならではといえます。
  4. 高い専門性:職人が主体の会社が一般的であり、高度な技術と専門知識を有しています。営業や打ち合わせでは、ハウスメーカーのように施工には素人である営業マンではなく、細かな部分まで鮮明に理解し施工のイメージが出来ているプロと工事の作戦を立てることができることが、安心できる大きなポイントとなります。

職人直営店の外壁塗装のデメリット

  1. 制限されたリソース: 職人数が少ないと、大規模なプロジェクトや短期間での仕上げが難しい場合があります。別件で工事を受注している場合は新規の工事に着手できないケースがあり、希望の日程に添えないことがデメリットとして存在します。
  2. 技術のばらつき: 店舗によっては、専門性や技術力にばらつきが見られることがあります。ハウスメーカーに比べると比較的安価に工事が出来るメリットがありますが、職人直営店同士で比べた場合に、安いというポイントだけで施工業者を選ぶと、スキルの低い職人が工事に着手したり、手抜き工事が施工されるケースも少なからずありますので注意が必要です。しかし、業者を調べる時点で、評判が悪い業者や著しく安い費用といった業者を選ばなければ、その心配は少ないでしょう。
  3. 保証の限界: 小規模運営であるため、長期的な保証が難しい場合があります。ハウスメーカーに比べて工事の施工以外の部分、例えば記録の管理や事務員の確保といった部分が劣ることは事実です。充実した保証を優先する方にはデメリットといえる点になります。

簡潔にまとめて、多くの方が優先されるであろうコストの点に関しては職人直営店がメリットがあり、細かなこだわりに対応できる可能性が高いのも職人直営店です。

工事施工の段階で、的確な施工をしている限りは基本的には劣化の進行は製品の規格内のはずですので、ハウスメーカーに劣る保障の点についても気にしすぎる必要はないでしょう。

自分で業者を探す手間はかかりますが、後のメリットは大きいでしょう。

「ハウスメーカー」VS「職人直営店」—どちらがおすすめ?

要素ごとの比較

外壁塗装を依頼する際に、ハウスメーカーと職人直営店、どちらがより適しているのかは、いくつかの要素に依存します。

  1. 予算: 予算が豊富で、長期的なサービスと品質に価値を置くならハウスメーカーが良い選択です。逆に、コストパフォーマンスを重視する場合は職人直営店が適しています。
  2. 緊急性: 急な修理や短期間での完成を求める場合、職人直営店の方がスケジュールを柔軟に対応してくれる可能性が高いです。
  3. 専門性: こだわりがあり、その施工に特殊な塗料や技術が必要な場合、スキルと知識が充実している可能性が高い、職人直営店を選ぶことがおすすめです。
  4. アフターケア: 長期的なメンテナンスや保証を重視する場合、大手ハウスメーカーの方が安心感があります。

結論とまとめ

メリット・デメリットのバランス

この記事で解説してきたように、外壁塗装の選択にはハウスメーカーと職人直営店という二つの主要な選択肢があります。どちらにも明確なメリットとデメリットが存在し、一概にどちらが優れているとは言えません。最終的な選択は、あなた自身の状況やニーズ、価値観に依存します。

重視するポイントで選ぶ

  • 予算と品質: 豊富な予算と長期保証を求めるならハウスメーカー、コストパフォーマンスと柔軟性を求めるなら職人直営店。
  • 緊急性と対応力: 短期間での仕上がりを求めるなら、地元密着型の職人直営店が有利
  • 専門性とテクニック: 特殊な要望やカスタマイズが必要な場合、職人直営店の専門性が活かされます。

事前調査と相見積もり

どちらを選ぶにせよ、事前の調査と複数の見積もりは非常に重要です。特に、職人直営店の場合は口コミや過去の実績をしっかりと確認しましょう。

ハウスメーカーの場合は、その実績を残している業者があなたの工事を担当するのか確証はありませんが、職人直営店は実績や評判通りの工事をこなしてくれる確率が高い上に、コストも押さえられる場合が多いでしょう。

また「池本塗装」では、外壁塗装工事における様々な疑問・お悩みに対応します。

何かお困りのことがあれば、お気軽にお声がけして頂ければと思います。また、ブログでも塗装に関する多彩な情報を発信していますので、そちらも是非チェックしてみて下さい。

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この記事は私が監修しました

池本塗装代表:池本 竜也

池本塗装代表:池本 竜也

塗装職人歴15年、1級塗装技能士・2級施工管理技士取得。一級技能検定にて優秀賞受賞、塗装技能大会にて大阪府知事賞、大阪代表の塗装職人として全国大会出場など。安心した塗装をご提供できるように日々技術を磨いています。

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