なぜ外壁塗装の足場は必須なのか?その理由を徹底解説します!
「外壁塗装の見積もりを見て、足場代って思ったより高いな…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実際、多くのお客様が「足場って本当に必要?」「できれば節約したい」と疑問に思われます。しかし、外壁塗装において足場はただの“作業台”ではありません。安全・品質・近隣配慮・法令遵守を実現するために欠かせない存在なのです。
この記事では、「なぜ足場が必要なのか?」「足場を省くとどうなるのか?」を初心者の方にも分かりやすく解説します。池本塗装では、こうした工事の背景までしっかりご説明し、お客様が納得して塗装工事を進められるよう心がけています。
そもそも足場とは?外壁塗装における基本知識
足場とは、外壁や屋根など高所作業を安全かつ正確に行うために、建物の外側に組み立てられる鉄パイプ構造の仮設設備です。職人が安定した姿勢で作業をするための“土台”となるもので、住宅の高さに合わせて2階建てでも設置されるのが一般的です。
現在主流なのは「くさび式足場」で、狭い場所にも対応でき、安定性と組立・解体の効率に優れています。住宅密集地の多い八尾市などでは、特にこの足場が多く採用されています。
なぜ外壁塗装に足場が必要なのか?5つの理由
職人の安全確保
足場最大の目的は「職人の命を守ること」です。2階以上の高さでの作業では、ちょっとしたバランスの崩れが重大事故につながります。安全帯や命綱があっても、足元が不安定な状態ではリスクが高すぎるのです。
池本塗装では、自社の大切な職人たちの安全を第一に考え、全ての現場で足場を設置しています。
塗装の品質を保つため
安全だけでなく、足場があることで細部まで正確に塗装できるという大きな利点があります。脚立やハシゴでは体勢が不安定になり、塗りムラや塗り残しが発生しやすくなります。
特に軒天や雨樋まわりなどの細かい部分は、足場なしではしっかり仕上げることが困難です。
高圧洗浄・下地処理のため
外壁塗装前には、長年の汚れやカビ・藻を高圧洗浄でしっかり落とす必要があります。足場がないと、水圧やホースの扱いが不安定になり、十分な洗浄ができません。
結果的に塗膜の密着が悪くなり、数年で剥がれるリスクもあります。
周囲への飛散防止(養生シート設置)
足場には「飛散防止シート」を張ることができるため、塗料の飛び散りや高圧洗浄時の水はねを防ぐ効果もあります。住宅密集地の多い大阪府内では、近隣への配慮は非常に重要なポイントです。
池本塗装では、事前に近隣へのご挨拶も行い、ご理解いただいた上で作業に入ります。
法律で義務化されている場合がある
建築業法・労働安全衛生法では、高さ2m以上の作業には足場などの安全措置が義務付けられています。足場を設置せずに施工することは、法律違反となるケースもあります。
トラブルを避けるためにも、きちんと法令を守っている業者かどうかの確認が必要です。
足場を設置しないとどうなる?実際のトラブル事例
外壁塗装の見積もりで足場代が加算されていると、「足場って本当に必要?」「足場なしでやってもらえないかな」と感じる方は少なくありません。中には、「足場代をカットして安くしますよ」と提案してくる業者もいます。
しかし、こうした“お得に見える”提案には重大なリスクが潜んでいます。ここでは、実際に足場を設置しなかったことで起こったトラブル事例をいくつかご紹介します。
✅職人がハシゴから転落し、工事が中断。保険もなく自己負担に…
あるご家庭では、「予算を抑えたい」と希望したところ、業者から「ハシゴで作業できますよ。足場はなくても大丈夫です」と言われ、そのまま工事を依頼。ところが、2階の窓枠を塗装している途中で職人がバランスを崩し、ハシゴから転落してしまいました。
幸い命に別状はありませんでしたが、打撲と骨折で数週間の療養が必要に。工事は中断し、再開の目処も立たず…。さらに、その業者は労災保険に加入していなかったため、医療費や損害賠償についてトラブルに発展したそうです。
安全を軽視した“足場なし施工”が招いた、典型的な失敗例です。
✅高圧洗浄の水が隣家の窓を汚し、苦情に発展
別のケースでは、足場がなかったために飛散防止シートが張れず、高圧洗浄中の汚水や塗料ミストが隣家のガラス窓や外壁に飛び散ってしまったという事例もあります。
ご近所の方から「何も聞いていなかった」「車に汚れがついた」などの苦情が相次ぎ、近隣トラブルに発展。結果的に、謝罪や清掃費の支払い、場合によっては損害賠償まで請求されることも。
大阪府内、とくに八尾市や東大阪市など住宅密集地では、近隣への配慮ができていないと信頼問題にもつながるため、非常に深刻な問題となります。
✅塗膜が3年で剥がれ、やり直しに数十万円の出費
一見きれいに仕上がった外壁でも、足場なしで行われた塗装には“見えない欠陥”が潜んでいることがあります。
たとえば、ハシゴや脚立での作業では体勢が不安定になりやすく、どうしても「塗りムラ」「塗り残し」「下地処理不足」が起こりやすくなります。その結果、わずか3年で塗膜が浮いたり剥がれたりする事態に。
当然ながら、補修には再度の足場設置と塗り直しが必要。結局、工事費用が倍以上になってしまったというお話も少なくありません。
短期的な節約は、長期的な損失に
足場を設けないことで数万円〜十数万円節約できたとしても、その代償は「施工品質の低下」「安全リスク」「近隣トラブル」「再工事費用」といった、見えない形で跳ね返ってきます。
塗装工事は数千円・数万円の節約よりも、長期間安心して暮らせる品質と信頼を得ることが何より大切です。
池本塗装では、「お客様の安心・職人の安全・ご近所への配慮」をすべて両立させるために、すべての現場でしっかりと足場を設置しています。その理由を一つひとつ丁寧にご説明し、ご納得いただいた上で施工を進めますので、ご不安な点があれば遠慮なくご相談ください。
「足場代が高い」と感じる方へ【費用の内訳】
外壁塗装の見積もりで、足場代が15〜25万円前後かかることがあります。
「高い」と感じるかもしれませんが、そこには以下のような内訳があります。
・足場資材の運搬・組み立て・解体
・経験豊富な作業員による設置作業
・飛散防止シートや安全設備の設置
つまり、足場代には安全・品質・近隣配慮のすべてが詰まっているのです。
池本塗装では、「なぜこれだけの費用がかかるのか」についても、丁寧にご説明した上で見積書をお渡ししています。
よくある誤解「足場なしで塗装できませんか?」に対する回答
外壁塗装をご検討中のお客様から、よくいただく質問のひとつが、
Q「平屋なんですが、足場は本当に必要ですか?」
Q「今回は一部の補修だけなので、足場なしでもお願いできますか?」
というご相談です。確かに、見た目には「それほど高くないし、職人さんなら対応できそう」と思われるかもしれません。しかし、実際の施工現場では“足場なし”の工事には多くのリスクが伴うことを、ぜひご理解いただきたいのです。
平屋でも「安全な作業スペース」は必要です
たとえ建物が1階建ての平屋であっても、外壁の軒裏・破風・屋根との取り合い部分などは2m以上の高さになることがほとんどです。これらの箇所は見落とされがちですが、塗装において非常に重要なポイントです。
脚立やハシゴを使えば届く高さかもしれませんが、体をねじって不安定な姿勢で作業をすれば、塗りムラや作業精度の低下、転倒のリスクが高まります。とくに丁寧な仕上げを追求するには、安定した作業環境が不可欠です。
「部分補修だから足場はいらない」は正しい?
「1面だけの塗装」や「ベランダ周辺のひび割れ補修」など、小規模な工事でも足場が必要になることがあります。
なぜなら、
・しっかりとした下地処理
・高圧洗浄や養生作業
・塗装工程での安全な移動と塗り残し防止
といった作業のすべてにおいて、「足場がある」ことが品質と安全を支えているからです。
部分的な工事だからといって足場を省くと、作業効率や仕上がりが大きく損なわれるリスクがあるため、プロとしては無理に進めるわけにはいきません。
安全・品質を犠牲にしてまで“安さ”を優先すべきか?
「足場がなければ費用が安くなる」と考えるお気持ちは、もちろん理解できます。しかし、それによって職人の安全が脅かされたり、施工不良による再工事が必要になれば、結果的にお客様が損をしてしまうことになりかねません。
塗装工事は10年、15年と住まいを守り続けるための大切なメンテナンスです。数万円の節約で、品質や安全を犠牲にしてしまうのは、非常にもったいない選択です。
池本塗装では、お客様の安全・建物の品質・職人の命を守ることを何よりも大切にしています。
そのため、たとえご要望をいただいても、「必要な足場は設置させてください」と正直に、誠実にお伝えする方針を貫いています。
また、なぜ必要なのかを丁寧にご説明し、納得いただけるまでじっくりご相談に応じますので、どうぞご安心ください。
まとめ
外壁塗装における足場は、普段は意識されにくい「見えない存在」かもしれません。
ですがその足場こそが、安全な作業・丁寧な仕上がり・ご近所への配慮といった、すべての基盤を支えているのです。
費用がかかるからと省略してしまえば、職人の命・工事の品質・お客様との信頼関係までもが危うくなってしまいます。
短期的なコスト削減よりも、長く安心して暮らせる住まいづくりを最優先に考えることが大切です。
池本塗装では、こうした「見えない価値」こそ丁寧にお伝えし、すべてのお客様が納得して工事を進められるようにサポートしています。
もちろん、見積もりや現地調査、ご相談はすべて無料。無理な営業も一切ありません。
「わからないことが多くて不安…」という方も、どうぞ安心してご相談ください。
自社職人による確かな技術と、代表・池本の誠実な対応で、あなたの大切な住まいをしっかり守ります。
▷外壁塗装をする前に「塗り替え後に色がイメージと違う」を防ぐためには?