外壁や屋根だけでなく室内でも塗装が可能!室内塗装のメリットについて
外壁や屋根だけでなく、室内の天井や内壁にも塗装ができることをご存知でしょうか。壁紙クロスにはないメリットもあり、内装にこだわりたい方にはぴったりな方法です。この記事では、室内塗装のメリットや使用する塗料、デメリットや室内塗装の注意点などを詳しく解説します。これから新築を検討中の方や、室内塗装について詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
室内塗装とは
一般住宅における室内の壁や天井には、安価で種類も豊富にある壁紙クロスが採用される事が多く、現在の主流になっています。
一方、新築やリフォーム・リノベーションにおいて、壁や天井に壁紙クロスを使用せず、塗装によって室内を仕上げる方法を選ぶ方も増えています。古ぼけてきた室内をDIYでリノベーションし、天井や内壁を塗装によって仕上げることで、室内の印象を大きく変えることができるため、賃貸物件の入居者を呼び込むきっかけにするケースもあるようです。
また、住宅室内全体を壁紙クロスか室内塗装のどちらかに統一するのではなく、その箇所や部屋ごとに適した方を選ぶといった方法もあります。例えば、みんなが集まるリビングの壁面は明るい色に塗装して、子供部屋や寝室は従来通り壁紙クロスを使用するといったケースです。壁紙クロスを使用するか塗装によって仕上げるかは、後述するメリットやデメリットを比較して、生活スタイルや住まいに求める条件をよく検討して決めるようにしましょう。
室内塗装のメリット
室内塗装のメリットは次の通りです。
☑カラー選びの自由度が高い
☑壁紙クロスにはない質感が出せる
☑部分的な補修が容易にできる
カラー選びの自由度が高い
室内塗装は壁紙クロスに比べ、カラー選びの自由度が高いメリットがあります。壁紙クロスは、決まった数種類のカラーから選ぶ事になりますが、室内塗装であれば塗料の組み合わせ次第で、どのようなカラーでも表現できます。家具に合わせたカラーを内壁に塗装し、室内の統一感を演出したり、壁ごとに違うオリジナルカラーを塗装して室内の雰囲気を大きく変えることもできます。室内のカラーにこだわりたい場合には、内装塗装がおすすめです。
壁紙クロスにはない質感が出せる
壁紙クロスにはない質感が出せることも、室内塗装のメリットの一つです。内壁に塗装を行うことで、塗料そのものの素材感や立体感が表現できるため、一般住宅だけでなく、ホテルやレストラン・カフェのように、重厚感や暖かく温もりを感じさせる空間にも採用されています。塗料によってはつやの程度を選べるため、好みの質感にできることに加え、塗料の塗り方によって表面に模様を描くこともできるため、壁紙クロスでは表現できないような仕上がりを実現できます。そのため、既製品の壁紙にはないような個性的なデザインを求める方に人気があります。
部分的な補修が容易にできる
室内塗装では、部分的な補修が容易にできます。壁面のキズや汚れなどは、周囲の色に合わせて一部を塗装するだけなので、比較的簡単に短時間で済みます。また、壁の一面だけカラーを変えて、室内の雰囲気を変えることも比較的容易です。一方、壁紙クロスの場合は、基本的に壁面全体の壁紙クロスを張替える必要があります。部分的な壁面のキズや汚れに対しても、壁紙クロス全体の張り替えになるため、部分塗装に比べて時間も費用も多くかかってしまいます。さらに、補修の必要が発生したころには、使用していた壁紙クロスが生産終了してしまっているケースもあるでしょう。室内塗装は、将来に発生するかもしれない補修のメンテナンス費用や手間を減らすことにも繋がります。
室内塗装に使用する水性塗料と油性塗料
室内塗装に使用する塗料は、大きく分けて水性塗料と油性塗料があります。
水性塗料
水性塗料は、室内塗装に使用される一般的な塗料です。水道水で希釈できることに加え、溶剤臭(シンナー臭)が少ないため、室内の塗装に多く使用されています。
油性塗料
油性塗料は、シンナーなどの有機溶剤で希釈する塗料です。乾燥が早く耐久性が高い特徴がありますが、溶剤臭が強いため室内の塗装に使用する際には十分な換気が必要です。
特殊な機能を持たせた内装塗料
着色するだけでなく、特殊な機能を持たせる塗料もあります。
✅黒板塗料
✅スケッチペイント
✅マグネット塗料
黒板塗料
黒板塗料は、塗装をした部分が黒板のようになる塗料です。塗装するだけで壁面に予定を書き込んだり、子供たちの落書き場所にできます。近年ではさまざまなカラーの黒板塗料が販売されているため、部屋の雰囲気に合わせたカラー選びができるようになりました。
スケッチペイント
スケッチペイントは、塗装をした部分がホワイトボードのようになる塗料です。ホワイトボードマーカーで書いたり消したりできるようになります。塗料は無色透明なため、壁の素材感をそのまま活かせるメリットがあります。
マグネット塗料
マグネット塗料は、塗装した部分に磁石を付けられるようになる塗料です。画鋲を使わずに写真やプリント、カレンダーなどを貼れるようになるため、壁を傷めずに済みます。
室内塗装のデメリット
室内塗装のデメリットは次の通りです。
☑乾燥するまでは臭いがある
☑コストがかかりやすい
☑汚れがつきやすい
乾燥するまでは臭いがある
室内塗装には主に水性塗料が使われますが、溶剤臭がまったくしないわけではありません。とくに、塗りたての塗装面は溶剤臭が強いため、十分な換気を行い塗装面を完全に乾燥させなければなりません。塗装から時間の経過とともに乾燥していくため、徐々に臭いは気にならなくなります。
コストがかかりやすい
壁紙クロスと比較して、室内塗装はコストがかかりやすい特徴があります。使用する塗料の費用や調色・手作業での塗装など、手間がかかるためです。壁紙クロスであれば、材料費が安価で貼り付けの手間もそれほどかかりません。また、使用する塗料によっても費用が変わるため、こだわりと予算のバランスを考えたうえで、塗料を選ぶようにしましょう。
汚れが付きやすい
壁紙クロスに比べて、塗装した壁は汚れが付きやすいといったデメリットがあります。こすれた跡やキズ、手形などが残りやすいため注意しましょう。油汚れや水はねがおきやすいキッチン周りなどは、耐久性の高い油性塗料や壁紙クロスにする方法もあります。
室内塗装の際に気を付けたいポイント
室内塗装の際に気を付けたいポイントは次の通りです。
☑健康に悪影響を及ぼさない塗料を選ぶ
☑室内塗装の経験が豊富な業者を選ぶ
健康に悪影響を及ぼさない塗料を選ぶ
室内塗装を行う上で最も大切なポイントは、健康に悪影響を及ぼさない塗料を選ぶことです。室内塗装では、臭いの少ない水性塗料を使用するのが一般的ですが、場所によっては油性塗料を使用する場合もあります。塗料を含む住宅建材には、シックハウス症候群の原因物質の一つであるホルムアルデヒドの発散量を示す「F☆」の印があります。星の数が多いほどホルムアルデヒドの発散量が少なく、最も安全なものがF☆☆☆☆(エフ・フォースター)です。専門業者に内装塗装を依頼する場合には、F☆☆☆☆の塗料を使用するのが一般的ですが、DIYなどで内装塗装を行う場合には、塗料の購入時にF☆☆☆☆であるか確認してから購入するようにしましょう。
室内塗装の経験が豊富な業者を選ぶ
室内塗装には経験豊富な業者を選ぶようにしましょう。室内塗装では、上塗りをする前に下地の処理を行うのが一般的ですが、内壁の下地によって、必要になる工程や道具が変わるケースもあります。室内塗装は下地に直接塗料を塗っていくため、下地の影響を受けやすく、下地の素材や状態、上塗り塗料との相性などを見極めて適切な下地処理を行うことが必要です。適切な下地処理が行われていないと、上塗りがうまく定着せず、塗装が長持ちしないため、素材に合った下地処理の方法や、上塗りとの相性を知り尽くした経験豊富な塗装業者を選ぶようにしましょう。
まとめ
この記事では、室内塗装のメリットや使用する塗料、デメリットや室内塗装の注意点などを詳しく解説しました。制限のないカラーや質感、補修の容易さなど、室内塗装には多くのメリットがあります。黒板やホワイトボード、マグネット塗料のように便利な機能を持つ塗料もあり、子育て中の方にもおすすめな室内塗装ですが、デメリットもあるため優先したい目的を明確にして判断する必要があります。室内塗装の際には、健康に悪影響のない塗料選びと経験豊富な業者選びが大切です。使用する塗料に悩む場合は、専門業者に相談してみるのも良いでしょう。
池本塗装は、大阪八尾市を中心に塗装工事や防水工事を幅広く手掛けています。内装の傷みや汚れは、それだけで建物全体を古く見せてしまいます。とくに外部の人も多く出入りする場所では、与える印象が大きく影響するため大変重要です。屋根や外壁だけでなく、建物内の塗装工事も承っておりますので、内装塗装のご用命はぜひ池本塗装にお気軽にご連絡ください。