八尾市の外壁塗装に助成金は受けられる？気になる条件と申請方法について
外壁塗装を検討する際には、塗装の種類や色を選定するのは楽しい作業ですが、それだけでなく工事資金をどうするかを並行して考えなければなりません。塗装の範囲を広げたりグレードを上げたりすると工事金額も上がってしまい、お悩みの方も多いと思います。この工事資金に国や自治体から助成金を受けられるケースがあることをご存じでしょうか？
助成金を受けるためには各種の条件があり、申請方法にも注意が必要です。タイミングを間違えると本来受けられる助成金が受け取れない場合もあるので慎重に検討する必要があります。
そこで今回は外壁塗装に使える助成金について詳しく解説します。特に大阪府八尾市にお住いの方は自治体から受けられる助成金を活用できる場合がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装に使える助成金とは？
助成金とは、定められた条件を満たす場合に国や自治体から事業の補助として受け取れるお金です。
助成金は補助金と呼ばれることもあり、その区別は厳密ではありませんが概ね次の通りです。
・助成金・・・一定の基準を満たす場合に支払われるもの
・補助金・・・応募し審査の結果採択された事業に対して支払われるもの
どちらも国や自治体の予算から支払われるため、予算上限に達すると終了となります。会計年度をまたぐと処理が煩雑になるため、多くは申請から工事完了・受領まで一年以内の事業とされています。
税金を使用する性質上、手続きや審査・スケジュールは厳密に定められています。助成金や補助金に応募する場合は、募集要項をよく読み込み、ご自身の属性や検討中の工事が該当するかを確認する必要があるでしょう。
助成金・補助金ともに受領後は返済不要ですが、効果検証のための実績報を求められたり、補助を受けた資産を一定期間保有すること（住宅の場合は保有し居住し続けること）などの制限が課される場合もありますので注意しましょう。
大阪府八尾市で使える補助金制度
大阪府八尾市では外壁塗装に使える補助金制度があります。八尾市にお住いの方で、補助金の条件に合致する方はぜひご検討ください。
八尾市中古住宅流通促進補助制度（上限20万円）
八尾市では、市内に転入する若年層の方や子育て世帯を対象に、急増する空き家を活用し流通させる取組みのひとつとして「八尾市中古住宅流通促進補助制度」を用意されています。
これは八尾市内にある中古住宅の取得に要した費用およびリフォームに要する費用の一部を補助する制度です。居住中のご自宅のリフォームは対象となりませんのでご注意ください。
【補助金の対象】
・世帯員全員が1年以上継続して他市に居住していること
・2人以上の世帯であること
・転入時において世帯員全員が40歳未満または18歳以下の子どもがいること
※ 居住開始後1年経過するまでに交付申請を行う必要があります。
※ 昭和56年５月31日以前に建てられた、いわゆる「旧耐震基準」の住宅の場合は耐震補強をしていることが条件になります。
【補助金額】
20万円
※ 次に該当する場合は補助金が5万円加算されて25万円になります。
・親世帯が本市に１年以上居住している場合
・新婚又は子どもが中学生以下の場合
・空家バンク登録物件を取得した場合
参考ページ▷「八尾市中古住宅流通促進補助制度」
八尾市同居支援補助制度（上限20万円）
八尾市では、若者や新婚・子育て世帯が親世帯と市内で同居するために行うリフォームに要する費用の一部を補助する制度を実施しています。リフォーム費用の総額が補助の対象となりますので、外壁塗装費用も含むことができます。条件に合致する方はぜひ検討してみてください。
【補助金の対象】
・親世帯が住宅を所有し、1年以上継続して居住している住宅であること
・新たに同居する世帯員全員が1年以上継続して他市に居住していること
（賃貸物件に居住している場合は八尾市内からの転居でも可）
・新たに同居する世帯員が2人以上であること
・全員が40歳未満の世帯または小学生以下の子とその親で構成される世帯であること
※ マンションなどの共同住宅は対象になりません。
※ リフォーム工事の請負契約前に事前申請することが必要です。
※ 補助金交付後５年以上居住する必要があります。
【補助金額】
20万円
参考ページ▷「八尾市同居支援補助制度」
これらの補助金の詳細については、専門業者もしくは八尾市にお問い合わせください。
国の補助金制度
現在、外壁塗装に直接使える国の補助金は用意されていませんが、省エネリフォームや耐震改修に対する費用が対象となる補助金があります。これを賢く利用することによって、工事費用の総額を抑えて屋根や外壁の塗装や防水改修の費用を捻出することも可能でしょう。
住宅省エネ2024キャンペーン
国土交通省・環境省・経済産業省の3省合同の補助金制度として「住宅省エネ2024キャンペーン」が用意されています。
これは次の4種類の補助金を共通の窓口からワンストップで申請できるもので、利用者にとって非常に利便性が高いうえに予算規模も大きく、積極的に利用したい補助金です。
①子育てエコホーム支援事業（国土交通省）
②先進的窓リノベ2024事業（環境省）
③給湯省エネ2024事業（経済産業省）
④賃貸集合給湯省エネ2024事業（経済産業省）
これらの補助金は、消費者に直接支払われるのではなく、事前に登録された支援事業者に支払われることにご注意ください。
令和6年3月中から下旬に受付を開始し、予算上限に達するまで募集をすることが発表されています。
補助金予算には限りがありますので、お早めの申請をおすすめします。
詳細は支援事業者登録をしているリフォーム専門工事業者に確認されることをおすすめします。
参考ページ▷「住宅省エネ2024キャンペーン」
子育てエコホーム支援事業
住宅省エネ2024キャンペーンの中でもっとも利用しやすいのが「子育てエコホーム支援事業」です。
「子育て」と名が付いていますが、リフォームであれば一定の条件を満たせば全ての世帯が対象となりますので検討してみる価値があります。
【補助金対象工事】
以下の内容のうち、①から③のいずれかひとつを行うリフォーム工事が対象です。④から⑧は①から③のリフォームと同時に実施する場合にのみ補助金対象になります。
① 開口部の断熱改修
② 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
③ エコ住宅設備の設置
④ 子育て対応改修
⑤ 防災性向上改修
⑥ バリアフリー改修
⑦ 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
⑧ リフォーム瑕疵保険等への加入
【補助金額】
・子育て世帯又は若者夫婦世帯
既存住宅を購入しリフォームを行う場合 60万円
長期優良住宅の認定（増築・改築）を受ける場合 45万円
上記以外のリフォームを行う場合 30万円
※ 子育て世帯・・・申請時点において、令和5年4月1日時点で18歳未満の子を有する世帯
※ 若者夫婦世帯・・・申請時点において夫婦であり、夫婦いずれかが令和5年4月1日時点で39歳以下の世帯
・その他の世帯
長期優良住宅の認定（増築・改築）を受ける場合 30万円
上記以外のリフォームを行う場合 20万円
長期優良住宅化リフォーム推進事業
国土交通省の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、一定の条件を満たすリフォームを行った場合に最大250万円の補助金が交付される制度です。
リフォーム工事費用に塗装工事費用を含めることが認められているため、大規模リフォームを検討されている方は検討してみる価値があるでしょう。
【補助金対象工事】
建物を長寿命化することが目的の補助金であるため、耐震改修や省エネ改修が必須となります。建物の経年劣化や居住者の加齢にも対応できるようにするため、維持管理性能の向上やバリアフリー改修も対象となります。
〈必須項目〉
構造躯体等の劣化対策
耐震性能の向上（新耐震基準適合等）
省エネルギー対策
〈任意項目〉
維持管理、更新の容易性向上
高齢者対策（バリアフリー改修）
可変性向上改修
①リフォーム工事前にインスペクションを行うとともに、維持保全計画及びリフォームの履歴を作成すること
②リフォーム工事後に指定の性能基準を満たすこと
③上記②の性能項目の性能向上に資するリフォーム工事、三世代同居対応改修工事、子育て世帯向け改修工事、防災性の向上改修工事、レジリエンス性の向上改修工事のいずれか行うこと
④住戸面積の確保、居住環境、維持保全計画の策定の要件に適合すること
【補助金額】
・工事費用の3分の1を上限として100万円まで
・長期優良住宅（増改築）認定を取得する場合は200万円まで増額
・下記のいずれかの場合は上限額をさらに50万円加算
若者、子育て世帯
三世代同居対応改修
省エネ基準比▲20％
参考ページ▷「長期優良住宅化リフォーム推進事業」
まとめ
大阪府八尾市にお住いの方が外壁塗装に使える助成金・補助金について解説してきました。助成金や補助金を受けるには一定の基準があり、申請のタイミングも重要になります。場合によっては工事の時期も制限されますので、検討される方は早めに専門工事業者に相談するようにしましょう。
大阪府八尾市を拠点とする池本塗装は、助成金や補助金を活用した工事実績も豊富にあります。塗装工事だけでなく、協力業者間のチームプレーでさまざまなリフォーム工事にも対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
この記事は私が監修しました
池本塗装代表：池本 竜也
塗装職人歴15年、1級塗装技能士・２級施工管理技士取得。一級技能検定にて優秀賞受賞、塗装技能大会にて大阪府知事賞、大阪代表の塗装職人として全国大会出場など。安心した塗装をご提供できるように日々技術を磨いています。
