八尾市の塗装職人、池本塗装が教える知っておきたい屋根修理の豆知識

知っておきたい塗装の豆知識

サイディングの外壁塗装は必要?メンテナンス方法について解説

今回の記事では、近年の新築の外壁では主流の1つとなっているサイディングについて、塗装をする必要はあるのか?という疑問に対して詳しく解説します。

結論を先に述べると、サイディングの外壁塗装は、必要といえます。

塗装をすることで、耐久性が向上しますので、意味は充分にあるといえます。サイディングの劣化が進むと、家全体の機能や価値にも影響を及ぼす可能性があります。

特に、サイディング材は他の一般的な外壁材と比べて、劣化のサインが見えにくいため、定期的な塗り替えやメンテナンスが必要とされています。この記事では、サイディング外壁塗装の基本から、クリア塗装の選択肢、そして費用対効果やメンテナンス方法について詳しく解説します。

サイディング外壁とは?一般的な外壁材との違い

サイディング外壁の基本解説

外壁と一言で言っても、その選択肢は多岐にわたります。塗装、タイル、石材や様々な選択肢がありますが、近年の一般的な選択として「サイディング」が選ばれています。サイディングは耐久性とメンテナンスの容易さを兼ね備え、長期的なコストパフォーマンスに優れているという特徴があるからです。

サイディングの一番の特長はその耐久性。特に、ハードイーサイディングと呼ばれるセメント繊維板は、防火性に優れるだけでなく、耐水・耐腐食性もバツグンです。一度施工すれば、その寿命は数十年にも及びます。

もう一つの魅力はデザイン性。従来の外壁材料では再現が難しい独特のテクスチャーや色彩を実現できます。オーソドックスなものから現代的なスタイルまで、多彩な選択肢が揃っています。

メンテナンスも簡単。定期的な洗浄と点検だけで、美観を長期間保てます。木材などの天然素材に比べ、腐食や変色のリスクが格段に低いのです。

サイディングは耐久性、デザイン性、メンテナンスの三拍子をそろえた外壁材です。初期投資は高いかもしれませんが、その後のメンテナンスコストを考慮すれば、非常に経済的な選択と言えるでしょう。

一般的な外壁材(例:塗り壁、レンガ)との比較

サイディングと一般的な外壁材との大きな違いは、その構造とメンテナンスの容易さです。例えば、塗り壁は時間とともにひび割れや色褪せが起こりやすいですが、サイディングはそのような劣化が少ないとされています。しかし、それは見た目にはわかりにくく、内部での劣化が進んでいる可能性があります。また、レンガや石材と比べて、サイディングは軽量であり、そのため基礎への負荷が少ないというメリットもあります。

サイディングの種類と特性

サイディングにはいくつかの種類があり、それぞれ特性が異なります。主には以下のような種類が存在します。

  1. アルミサイディング: アルミサイディングは、耐久性と低メンテナンスを求めるプロジェクトに最適です。軽量でありながら高い強度を持ち、多様なデザインと仕上げが可能です。さらに、熱伝導性が低いため、高い断熱性能も提供します。一方で、価格は他のサイディング材料よりも高くなる傾向があります。
  2. 塩ビサイディング: 塩ビサイディングは経済的で、広く用いられています。この材料は、耐候性に優れ、色褪せや変形が少ないのが特徴です。また、軽量で取り扱いやすく、DIYプロジェクトにも適しています。ただし、環境への影響が問題とされることがあり、リサイクルが難しい場合もあります。
  3. 木質サイディング: 木質サイディングは、その自然な美しさと高級感で多くの人々に愛されています。独特の風合いと温もりを持ち、長期間美しい状態を維持することができます。然し、定期的なメンテナンスが必須であり、防腐処理や塗装、シーリングが定期的に必要となります。このようなメンテナンスコストが他の種類よりも高くつく可能性があります。
  4. セメントサイディング: セメントサイディングは、フレキシビリティと耐久性に優れています。火災に強く、耐風性、耐水性、そして耐虫性にも優れているため、多くの専門家が推奨する選択肢です。加えて、自然な木目のテクスチャを再現することも可能であり、高級感があります。ただし、その重さと、専門的な取り扱いが必要な点に注意が必要です。

サイディング外壁塗装の必要性

外壁塗装の基本的な目的

外壁塗装は一見すると「美観を保つ」ためだけのように思えますが、それ以上に重要な役割を果たしています。具体的には、家の防水・気密性を保ち、外からの紫外線や風雨、さらには害虫から家を守る防御壁の一つです特にサイディング外壁は、その構造上、劣化が見えにくいという特性があるため、定期的な塗装が非常に重要です。

サイディング外壁の劣化のサイン

サイディング外壁の劣化は一般的な外壁材と比べて目立たないことが多いです。しかし、以下のようなサインが見られた場合は注意が必要です。

  • 色褪せ: 長期間の紫外線による影響で、色が褪せてきます。
  • 剥がれやひび割れ: 気温や湿度の変動で材料が収縮し、剥がれやひび割れが生じる場合があります。
  • カビやコケ: 高湿度条件下での長期間の放置は、カビやコケの発生を引き起こします。

これらのサインが見られたら、早急な対応が必要です。放っておくと加速度的に劣化の進行が進むので注意してください。

▷外壁の「チョーキング現象」とは?原因と対処法を解説

▷外壁に発生するカビや苔の原因と対策方法

劣化を防ぐための塗装方法

劣化のサインが見られたら、次はどのように塗装すればいいのでしょうか。一般的には、以下のようなステップで進められます。

  1. 下地処理: 古い塗膜をしっかりと除去し、新しい塗料がしっかりと定着するようにします。
  2. プライマー(下塗り): 塗料がしっかりとくっつくように、下塗りを行います。
  3. 本塗装: 選んだ塗料で本塗装を行います。この際、複数回に分けて塗装することが一般的です。
  4. 仕上げ: 最後に、防水性や耐久性を高めるためのトップコートを塗ります。

このように、定期的なメンテナンスと適切な塗装方法を選ぶことで、サイディング外壁の劣化を予防し、長持ちさせることが可能です。

クリア塗装の選択肢とその効果

クリア塗装とは?

クリア塗装は、通常の塗料とは異なり、色を付けずに透明な層を形成する塗装方法です。多くの場合、クリア塗装は天然の風合いや質感を活かすために使用されます。特に木質サイディングや、独特のテクスチャを持つサイディングにおいては、クリア塗装が有効に活用されています。

クリア塗装のメリット・デメリット

メリット

  1. 自然な風合い: クリア塗装は透明なため、サイディング材自体の美しさを損なわずに保護することができます。
  2. チョーキングがない: 一般的な塗料に含まれる顔料が、クリア塗料にはないため、顔料の劣化が原因として起こる、チョーキングの心配はありません。
  3. 耐久性の向上: クリア塗装は塗膜がしっかりと形成されるため、サイディングの耐久性が向上します。

デメリット

  1. 頻繁なメンテナンス: クリア塗装は一般的な塗り重ねの塗装よりも耐久性が低い場合があり、そのため、劣化症状が現れると同時にメンテナンスが必要です。
  2. 劣化状況: クリア塗装は透明であることから、下地の劣化が分かり易い欠点があります。下地にチョーキングがある場合には、クリア塗装がぼやけた色に変色するリスクもあります。
  3. 適用できる材料: すべてのサイディング材にクリア塗装が適用できるわけではありません。特に金属系やアルミサイディングなどは、クリア塗装には不向きです。

メンテナンス方法

 

こまめなメンテナンスが大切

サイディングの耐久性を長期に渡って維持するためには、塗装が必要であるということはもう理解して頂けたと思います。

しかし、ただ塗装するだけではなく、その後のメンテナンスも、建物を守る大切な要素となります。まず、塗料の選定から始めましょう。耐久性に優れたシリコン系やフッ素系の塗料は、長期間のメンテナンスフリーを保証します。

塗装後は、定期的なクリーニングが欠かせません。プロが使う専用の洗剤を用いて、汚れや藻・カビの発生を抑制することが効果的ですが、高圧洗浄機を使う場合は、塗膜を傷つけないよう注意が必要です。

また、環境ストレス(紫外線、酸性雨など)や物理的劣化(ひび割れ、剥がれ等)を早期に察知し、局所的な補修を早期に行うことが賢明です。このような小規模な補修は、大がかりな再塗装作業を未然に防ぐ役割を果たすことで、コストも軽減できます。

年に1回程度、専門の業者による点検を受けることをお勧めします。プロの目でしか分からない微細なダメージや劣化状況を把握し、早めの対応を可能にするためです。

塗装工事のスケジュール

外壁塗装は一日で終わるような短期間の作業ではありません。最低でも一週間以上、高度な仕上げや複雑な状況下では数週間を要する場合もあります。この期間は天候や業者のスケジュールにもよるので、早めに計画を立てることが重要です。

また、予算や期間を把握するためには、複数の業者から見積もりを取ることが推奨されます。これにより、業者ごとの価格差や提供するサービスの違いを比較することができます。価格だけでなく、過去の施工実績や口コミを参考にして、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

まとめ

サイディング外壁塗装の重要性を再確認

本記事を通じて、サイディングの外壁塗装がどれだけ重要であるかを理解していただけたでしょうか。劣化したサイディングは、家全体の寿命を縮めるだけでなく、住み心地や美観にも影響を与えます。特にクリア塗装を選ぶ場合は、そのメリットとデメリットをしっかりと評価して、適切な選択をする必要があります。

疑問や不明点は専門家に相談

何か疑問や不明点があれば、専門家に相談することをおすすめします。インターネットの情報だけで判断するのではなく、実際の工事業者の意見を聞くことで、より確実な選択ができます。

工事を契約する前に、打ち合わせや説明で不安に思ったことを必ず質問してください。時間をかけて納得のいく相談をしてくれる業者は、施工のスキルも信頼出来るはずです。

池本塗装」では、外壁塗装工事における様々な疑問・お悩みに対応します。

何かお困りのこと、疑問に思うことがあれば、お気軽にお声がけして頂ければと思います。また、ブログでも外壁塗装工事に関する多彩な情報を発信していますので、そちらも是非チェックしてみて下さい。

この記事は私が監修しました

池本塗装代表:池本 竜也

池本塗装代表:池本 竜也

塗装職人歴15年、1級塗装技能士・2級施工管理技士取得。一級技能検定にて優秀賞受賞、塗装技能大会にて大阪府知事賞、大阪代表の塗装職人として全国大会出場など。安心した塗装をご提供できるように日々技術を磨いています。

LINEでかんたん問い合わせ
&カラーシミュレーション