クリア塗装とは?クリア塗装の特徴や適した外壁を解説!
「クリア塗装ってどんな塗装?」「外壁塗装とクリア塗装はどう違うの?どんな外壁に合うの?」
こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
この記事では、クリア塗装とは何か、クリア塗装の特徴やクリア塗装に適した外壁について解説していきます。
この記事を参考に、塗装選びの参考にしてみましょう。
クリア塗装とは?
クリア塗装はどんな塗装なのでしょうか?
クリア塗装とは、顔料を含まない、無色透明な塗料を使った塗装のことです。
クリア塗装は、コーティングという保護としての機能に特化しているため、外壁の素材や模様、色を生かせる特徴があります。
デザイン性に優れた外壁や現在の外壁を活かしたいときにはおすすめの塗装になります。
クリア塗装の種類
クリア塗装には以下のような種類があります。
アクリル塗装
アクリル樹脂を用いた塗料になります。
他の塗料に比べると安価ですが、耐候性や耐熱性が低く、耐用年数が短いため、最近では外壁に使われるのが少なくなってきています。
ウレタン塗装
ウレタン樹脂を用いた塗料になります。
柔らかい素材のため密着性が高く、曲面や複雑な形状にも対応できるのが特徴です。
シリコン塗料
シリコン樹脂を用いた塗料です。
遮熱機能や耐候性もあり、価格と機能性のバランスが良い最も人気のある塗料です。
フッ素塗料
天然石を原料としたフッ素化樹脂を混ぜた塗料です。
価格は高いですが、耐久性、耐候性に優れており、耐用年数も12〜15年程度と長く、長期的に保護できるのが特徴です。
無機塗料
石やガラスなどの無機物(炭素を含まないもの)が主成分の塗料です。
紫外線などでは劣化しないため、耐久性、耐候性が高いのが特徴です。
価格が高く、石などの成分が多いため、ひび割れしやすいのが難点です。
クリア塗装に適した外壁
クリア塗装に適した外壁はどんな外壁なのでしょうか。
劣化が少ない外壁や未塗装の外壁
クラック(ひび割れ)などがある場合は、ひび割れが透けてみえてしまう状態になるため、劣化の少ない状態や未塗装の外壁に向いています。
モルタル、レンガやタイル調、コンクリートなどの外壁
現在の外壁はサイディングと呼ばれる、デザイン性に優れたパネル形状の外壁が主流となっています。
デザイン性を活かしたい外壁には、クリア塗装が向いています。
ウッドデッキや窓枠などの木材にも使用可能
ウッドデッキや窓枠などの木材の箇所は水に弱く、耐久面で不安がありますが、クリア塗装を施すことにより、耐久性の向上と共に、木材の風合いを活かせることができます。
クリア塗装に適さない外壁
クリア塗装に適さない外壁とはどんな外壁なのでしょうか。
劣化している外壁には塗装できない
ひび割れや汚れが目立つ状態では劣化状態がそのまま透けて見えてしまうため、クリア塗装には向いていません。
光触媒や無機、フッ素などのコーティングしている外壁
上記のようなすでに特殊な撥水加工された外壁は、塗料の密着性が低く、剥がれの原因になってしまうため向いていません。
クリア塗装のメリット・デメリット
クリア塗装のメリットとデメリットは以下となります。
メリット
・外壁のデザインや色を活かせる
・色付きの塗装と比べて、塗装工程が少ない分、工期が短く、費用が安い
通常は、「下塗り→中塗り→上塗り」の3層となりますがクリア塗装は、「上塗り2回のみ」の2層になります。
デメリット
・外壁が劣化する前に行う必要がある
・シーリングした部分には塗装できない
・向いていない外壁に塗ると剥がれの原因になる
クリア塗装の費用・耐用年数
クリア塗装の費用と耐用年数の目安は以下のとおりです。
・アクリル塗装
費用「1,000円〜2,000円/1㎡」、耐用年数「5年〜8年」
・ウレタン塗装
費用「1,500円〜2,500円/1㎡」、耐用年数「5年〜10年」
・シリコン塗料
費用「2,000円〜3,500円/1㎡」、耐用年数「10年〜15年」
・フッ素塗料
費用「3,000円〜5,000円/1㎡」、耐用年数「15年〜20年」
・無機塗料
費用「3,500円〜5,000円/1㎡」、耐用年数「20年以上」
まとめ
この記事では、クリア塗装の特徴やクリア塗装に適した外壁、適さない外壁について解説しました。
外壁のデザインや色を活かしたい場合は、クリア塗装が適した塗装方法になります。
クリア塗装のメリット、デメリットを理解した上で、最適な外壁塗装を選択していきましょう。